コウ様誕生日編3話 ページ38
衛藤side
衛と散歩をしていると、途中から衛がそわそわし始めた。…さっきからしきりにスマホを見ている。
昂輝「なにしてるんだ?衛」
衛「ひゃいっ!?な、なな、なんでもないよ!!」
昂輝「なんでもなくないだろ?さては…彼女でも出来たのか?」
衛「か、彼女!?いや、いやいやいや!!彼女はいないよ!?いきなりどうしたの!?」
昂輝「衛がそわそわしてるから…」
衛「うっ…ううー…うーん…」
うなり始めた衛を観察していると、衛が手に持っているスマホが音を立てて震えた。すると衛はあたふたしながらもスマホを耳にあてた。
衛「な、なななにかな!?」
涼太『……大丈夫?』
衛「だ、大丈夫だよ!?元気!!!」
涼太『…あぁ、そう。早くおいで』
衛「い、いえっさー…」
スマホを下ろした衛は、大きく息を吐いた後、俺を見てにこっと笑った。
衛「ちょっと寄るところができたから、行こっか」
よくわからないまま、俺は衛についていくことにした。
着いたのは、望月さんの部屋の前。衛がノックをすると、望月さんの「勝手に入って大丈夫です」という声が聞こえた。
衛「いいって。さ、コウくん開けて開けて?」
昂輝「俺が…?じゃあ…失礼しま…!?」
失礼します、と言いながら部屋の扉を開けると、クラッカーの音がして色とりどりのテープが宙を舞った。
剣介「コウ!お誕生日…」
一同「おめでとう!!」
部屋を見渡すと、綺麗に飾り付けられた部屋の中に望月さんとケンとリョウがクラッカーを持って立っていた。
望月「おめでとうございます、昂輝くん」
昂輝「…!ありがとうございます…!」
剣介「ささ、コウ!入って入って?パーティの準備は出来てるよ!」
昂輝「あ、あぁ…」
リョウとケンに背中を押され、強制的に席についた。…だが、1人足りない…
衛「コウくん、誰か探してるの?」
あまりきょろきょろしてはいなかったが、なにか察したらしい衛が俺の顔を覗き込んできた。
昂輝「あ、えっと……姉様は…Aさんは…?」
来てくれなかったのか、となぜか少し寂しくなった。不思議だな…出会ってそんなに経ってないはずなのに…
涼太「…そんなコウに誕生日プレゼント」
剣介「あそこのでかい箱のふた、開けて?」
2人が指さす方向を見ると、不自然なくらい大きな箱が置いてあった。
昂輝「開けるぞ…?」
若干不安に思いながらも、俺は恐る恐る箱のふたを持ち上げた。
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雪藤(プロフ) - キルシュさん» こちらこそありがとうございました!優しいお言葉もありがとうございます!またなにかリクエストがありましたらぜひどうぞ!! (2019年5月22日 12時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
キルシュ(プロフ) - リクエストありがとうございました!男達がケーキでわちゃわちゃやってる横で、夢主がうさド美味しいって言ってる所とか最高です!これからも応援してます。体を壊さないよう、マイペースな更新楽しみにしてます! (2019年5月22日 8時) (レス) id: 649c05d944 (このIDを非表示/違反報告)
雪藤(プロフ) - 如月月亜さん» ありがとうございます!リクエストもありがとうございました!またなにかリクエストがありましたら、お気軽にコメント欄にどうぞ! (2019年5月18日 21時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
如月月亜 - リクエストした作品がすごく面白かった…いや!リクエストしてない作品も全部面白いんですが!!すごく良かったです!これからも頑張ってください! (2019年5月18日 20時) (レス) id: db7ced2e84 (このIDを非表示/違反報告)
雪藤(プロフ) - キルシュさん» リクエストありがとうございます!いいですね、ぜひ書いてみたいです!頑張ります。 (2019年5月13日 23時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年5月8日 23時