逆眠り姫。前編《始》 ページ10
『さて、来ました…私達は今、とあるホテルの部屋の前に来ています！(小声)』
夜遅いからみんな小声で、静かに撮影スタートです！
呂庵｢今はなんと…零、何時？｣
零｢夜中の2時だな｣
『1日中仕事だったらしいから、疲れて寝てるはず…さっそく行ってみましょう』
呂庵｢ちなみに次のターゲットは…始くんです｣
零｢難易度が高いが…Aちゃん意気込みは？｣
『フルボッコにされないよう頑張ります』
ほんとまじで。
というわけで、静かに鍵を開けて始が寝泊まりしている部屋に侵入。気配を消して近付くと殺される(経験済み)ので堂々と行きます。私は暗闇でも普通に歩けるからね、真っ暗でも始の場所わかるのよ。
『……いた…』
横向きに寝てるっぽいので寄り添うように寝転がって頬に手を添えると、腕を思い切り掴まれた。
始｢……誰だ｣
めっちゃ低い声だ。怒ってるし掴まれた腕痛い。
『…っ……』
どうせ見えてないだろう、って意地でも声を出さないようにしていたら始が手探りで、私の両手首を掴んで押さえつけた。
『…ひ、ぁ……ごめんなさい！はじめ…っ！』
始｢A？なにしてんだお前、何しに来た｣
睡眠の邪魔をされて怒っている始は、お仕置きと言わんばかりに私の弱い所を触ってきた。逃げたくても力が入らなくて、なんとか誤解を解かなきゃと私は泣きそうになりながらも口を開いた。
『ごめっ…違うの始っ！これはドッキリで…っ…』
ドッキリという単語を聞いた始はぴたりと手を止めた。そして拘束が解かれ、部屋の明かりがついた。
始｢…………。｣
『……ごめん…』
始｢……悪い｣
『…だい、じょうぶ……誤解、解けてよかっ、たぁ…』
始｢…！おいっ、A！？｣
安心したら力が抜けて、そのまま意識が遠のいてしまった。
その後呂庵と零さんがネタばらしと謝罪に来て、ある意味フルボッコにされた私を回収して撤退。とりあえず番組スタッフ達は睦月始にドッキリを仕掛けてはいけないということを学んだようだ。
しばらくして私はロケバスの中で目を覚ました。真夜中にも関わらず始も看病してくれて、スタッフ全員で始に頭を下げた。両手首に跡が残ったけど…まぁ、問題ない！次へ行くぞー！
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます！1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます！これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します！ (2019年6月14日 9時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます！元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年6月13日 10時
