逆眠り姫。前編 休憩 ページ9
『いやー…やばい。疲れて死にそう』
リョウへのドッキリの後、休憩に入った私は控え室のソファに倒れ込んだ。
涼太「……今更ながら、起こされたことに対してのストレスが」
『ごめんってば…てかなんでいるの?仕事は?』
涼太「今日はこれが最後。はー…この仕事が入ったから予定がちょっとズレて今日朝早かったのに…」
『あー…まじか…それでそんなお疲れで…』
体を起こして、ごめんねと頭を撫でるとリョウは私にぎゅっと抱きついて胸元に顔を埋めた。
涼太「…お詫び。このまま寝かせて」
『いや、体制辛いだろ』
涼太「……倒せば問題ない」
そう言ってリョウは私をソファに押し倒してまた抱きついて目を閉じた。ほんとに寝るんだ…?
涼太「…………すぅ…」
『え、まじで寝たの…?』
本当に寝てしまったリョウの頭を撫でていると、ノック音が聞こえて開いた扉から呂庵がひょっこりと顔を出した。
呂庵「おつかれー、次の話したいんだけ、ど……あっ、お取り込み中?ごめん」
『あー…いや、大丈夫。入っていいよ、私起き上がれないけど気にしないで』
呂庵「いいの?涼太くん寝てる?」
『寝てる、疲れたんだと。気にしないで大丈夫だよ、口止めはしてあるから』
零「相当疲れていたんだな、お疲れ様」
『そうだねぇ…で、お話とは?』
呂庵「前編の残り3人はそれぞれが泊まるホテルに乗り込むでしょ?それについての作戦会議」
零「ホテルによっては鍵の音で起こしてしまうかもしれないからな」
『なるほど…さっき会った月城さんが言うには、リアルに仕事でホテルに泊まる始の部屋は鍵の音しないらしい』
呂庵「おぉ、やったぁ」
『で、あとは衛と…宗司か。2人は仕事でーって嘘ついてわざわざ泊まってもらうみたいだね。ふふっ、申し訳ない』
零「笑ってるじゃないか」
宗司と衛は県外のホテルなんだよね…
涼太「……衛にもやるんだ?」
『そうだよ?剣介も、コウもターゲットだよ』
涼太「…そう…俺だけじゃないんだ…((ボソッ」
『…?なに?聞こえなかった』
涼太「なんでもない」
呂庵「あ、涼太くんおはよー、ごめんね騙して」
零「おはよう、お疲れ様」
涼太「…あ、おはようございます。お疲れ様でした」
2人に気付いたリョウはゆっくり身体を起こして、一瞬不安げな表情で私を見た。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時