夏組と天使編1話 ページ37
雪宮side
黒月さんに頼まれて、私がプロセラの夏組…涙、陽、海の付き添いをやることになった。
海「いやー、悪いな!送ってもらっちまって」
助手席に座る海は、私の頭をくしゃくしゃっと撫でた。これが海の癖なんだが、毎朝皆人くんに頑張って寝癖を直してもらっている身としては結構迷惑だったりする。
『…髪が乱れる。せめて毛並みにそって撫でろ』
陽「撫でられること自体は拒否らないんすね」
涙「海はわしゃわしゃーってやるからダメなんだよ」
後部座席に座る陽と涙のツッコミに頷きつつ、現場へと到着。スタッフさん達に挨拶をして、3人と控え室に入った。
涙「Aは、夏といえばなにを思い浮かべる?」
『え…夏?』
陽「そーいえばAさん、毎年夏って休みの日なにしてるんすか?」
涙と陽は私の夏の過ごし方に興味があるようで、いろいろと質問してきた。…そういえば、去年の夏はなにをしていただろうか。
『去年…去年か』
海「俺の記憶だと、毎日変わらずスーツ着てあっちゃこっちゃ働き回ってたよな?」
『あぁ…確かに。なんかよくわからないけど、私これ営業部じゃね?ってくらい働き回ってたな』
特に誰かのマネージャーをしていたわけでもなく、マネージメント部に所属しながら営業部みたいなことをしていた。
陽「後はダンスレッスンとかの指導か」
『したねぇ…グラビとプロセラの指導ね。事ある毎に突然始との戦いが始まるヤツね?』
涙「気付けば喧嘩してたよね」
海「そんでいつも春が体張って止めてたな」
『春は私が睦月家の養子だって知ってたからね。始があまり言いたがらなかったけど、今ではみんな知ってる話だ』
海「後は…なんかあったか?」
『後は、グラビ、プロセラ中心に今みたいに送迎やら付き添いやら…あと、社長の雑用』
一同「あぁ…」
『休みの記憶は…皆人くんが夏祭りに連れ出してくれた、くらいかなぁ』
陽「…デート?」
『いや、皆人くんは友人だよ。とても素敵な人でね、なんで彼女いないのか不思議で仕方ないんだ』
ほんと、なんで彼女いないんだろあの人。早く可愛い彼女つくって紹介してくんねぇかなぁ
陽「……Aさん、人の彼女には手ぇ出しちゃダメですよ?」
『……。わかってる』
涙「間があった」
海「そう言うAは?瑞希ちゃんとまだ会えてないのか?」
『あー…瑞希ね、最後に会ったのいつだっけ』
随分と長い間、会っていない気がする。
32人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時