ALIVE作曲組編6話 ページ36
藤村side
神木「昨日はどうだった?よく眠れた?」
撮影2日目。撮影をしながら神木さんが空くんに話しかけた。
空「昨日はですねー、座敷童子に会ったんですよ!」
笹乃「座敷童子!?すご、見たの!?」
空「見たんですよ!浴衣姿の女の子でした!まもちゃんと、皆で遊んだんですよー!」
神木「すごいな…」
笹乃「藤村くんも見たの?それって普通の女の子じゃない?」
空「俺もそう思ったんですけど、女将さんに聞いたら女の子はいないよって。ね、まもちゃん」
衛「そうなんです、お泊まりしてる人は何組かいたみたいなんですけど、子供はひとりもいなかったんですよ!」
空「だから、座敷童子です!」
笹乃「おー…すっげぇ、俺も今度泊まり行こ」
衛「会えるといいですね!」
…と、座敷童子の話をしながら2日目のロケも無事に終わりました!
『お疲れ様。…これであの旅館、しばらく物好きが集まるな(苦笑)…視える人、現れるといいな?』
空「そうですね!そしたらみやちゃん、また遊んでもらえますし!」
衛「でも…みんなで寝ちゃったからみやちゃんにお別れ言えなかったね…」
そう言うと、2人とも確かに…と言って考え込む仕草をした。
『…じゃあ、帰りに車で旅館の前通るか』
もしかしたら会えるかも、とAちゃんは車に乗り込んだ。帰り道とは逆方向だけど、お別れは言いたいみたい。
『んじゃ、出発!』
空「おー!」
旅館の前を通る時、周りに車はいなかったからゆっくりと走っていた。空くんが窓を開けて身を乗り出そうとするのを止めつつ旅館の方を見ていると、ガラスの窓に赤い何かが見えた。
衛「…!Aちゃん、空くん!あそこ!」
『え…?あっ!』
空「いた!」
2階に赤い着物を着た黒髪の少女を見つけ、Aちゃんが車を停めた。少女も俺たちに気付いたようで、小さな手を大きく振ってくれた。
『またな、みやちゃん!』
空「また遊ぼうね!」
2人は手を振って、大きな声を出した。
衛「ありがとう、またね?」
きっと俺たちの声は届いているんだろう。みやちゃんはにこっと笑って、
「あ り が と う」
と、口を動かした。
そしてすっ…と消えていった彼女を見届け、Aちゃんは再び車を走らせた。
空「帰ったらモリ達に自慢しよっと!」
衛「俺も、ケンくん達に教えてあげよっと」
コウくんにも話そうかな?なんて考えながら、俺たちはツキノ寮へと帰って行った。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時