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ALIVE作曲組編4話 ページ34

『……はふ』

温泉につかり、ため息をつく。露天風呂だから星空が見える。とても綺麗。そして眠い。

『少しだけ…』

そう呟いて、重い瞼を閉じた。…そのまま、力が抜けていった。



「…ちゃん…Aちゃん、大丈夫!?」

『…?……ま、もる…?』

衛「よかった、気がついたんだね!」

目を開くと衛が心配そうな顔で見ていた。いつの間にか眠って、知らぬ間に救出されたらしい。今は浴衣を着ていて、休憩所のソファに横たわっていたところだ。

『衛がやったのか?これ…』

衛「え、いやいや!俺じゃないよ?…自分でここまで来たんじゃないの?」

『いや…私、さっきまで露天風呂で…』

寝てた、と言うと衛の顔が青ざめた。そして私の両肩をガッと掴んでから、頬を包み込んだ。

衛「死んじゃうから…絶対やらないで?」

『ご、ごめん…』

しばらく衛に叱られていると、浴衣姿の可愛らしい女の子が走ってきた。

女の子「あ、お姉ちゃん起きたー!」

衛「女の子…?知り合い?」

『いいえ…』

女の子「…?もしかして、私が視えるの?」

『へ?えぇ…ばっちり見えてる。ね、衛?』

衛「うん、俺も見えてるよ」

女の子「…すごーい、2人とも視えてるんだぁ!じゃあ、さっき目が合った男の子と3人!今日は3人も視える人がいるのね!」

ぴょんぴょんと跳ね喜びを表す女の子に、私と衛は顔を見合わせた。

『あの…君は、一体?』

女の子「私?私はみや!この旅館の、座敷童子!」

衛「…へぇ、座敷童子かぁ…初めて見たなぁ」

『……ほう、座敷童子か』

『「…座敷童子ぃぃぃ!?」』

どうやら私達は、座敷童子と出会ってしまったらしい。



『というわけで、空が玄関で見た女の子は、座敷童子のみやちゃんだ』

衛「さっき露天風呂で眠っちゃったAちゃんを助けてくれた恩人なんだよ!」

みや「えっへん!」

空「…………どゆこと?」

とりあえずみやちゃんを部屋に連れてきて、空に全てお話した。空はみやちゃんにびびって衛の腕にしがみついている。

『つまり、座敷童子だから遊べってこと』

空「いやいや、さらに混乱です!」

みや「わかれ!私と遊ぶのだー!」

空「ギャアアアアアアア」

座敷童子みやちゃんVS空の鬼ごっこが始まった。私が2人の邪魔にならないよう衛のそばにぴったりくっつくと、衛は優しく頭を撫でてくれた。

衛「楽しそうだね」

『…そうだね』

今夜は、うるさくて眠れなそうだな。

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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時

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