混沌ウェディング編5話 ページ29
雅楽「……。」
昂輝「……。」
目を覚ますと、修羅場だった。
『…なぜ睨み合っている』
お互いに綺麗な顔が台無しだ…と言いたいが綺麗な顔は綺麗な顔だ。2人とも綺麗な顔してる、怖いけど。
昂輝「…なんでもありません。おはようございます」
雅楽「おはよ、A。よく眠れた?」
気付いたら私はベッドの上で、ウェディングドレスから見覚えのないワンピースに着替えさせられていた。もしかしてガチ寝してたかな?
昂輝「スーツだとシワになるので、と頂いたんですよ。とてもお似合いですよ」
頂いたって…一体このワンピースはどこから…?
雅楽「白くて華奢な、可愛らしい肩が出ていていいわねって言ったら睨まれたのよ?どう思う?」
昂輝「その後に美味しそう、と零したのは誰ですか。Aさんに変なことしないでください」
雅楽「はぁ?あんただって同じこと考えたでしょ?」
昂輝「……いいえ」
雅楽「間があった!!」
昂輝「一緒にしないでください」
『まぁまぁ、そこまで。ね?終わりにしよう?』
「「……。」」
気付けば言い合いしてる…自分のせいとはいえ、困ったものだ
『…ごめんね、2人とも。私のせいで…』
「「そんなこと…!」」
2人の声がはもって、2人は軽く睨み合ってから少し黙った。
雅楽「Aは悪くないわよ、ただ私は、Aのことが好きで好きで仕方ないだけなの」
昂輝「…俺もです。Aさんが好きで…好きだから、誰にも渡したくないんです。誰のものにもなってほしくないんです」
『…2人とも…』
雅楽「…悔しいけど、この関係がちょうどいいわ。桜庭と2対1とか圧倒的不利だけど…こうやってAを守る人がいれば私がAを傷付ける可能性が低くなるわけだし」
昂輝「…なんなら、もう近付けさせませんが」
雅楽「それは勘弁して欲しい、私の癒しを取らないで。ずっと探してたんだから」
『…!』
雅楽「……。すっっっごい悔しいけど!衛藤が居たおかげでAと仲直り出来たからすっっっごいムカつくけど感謝してるわ、ありがとうね!」
昂輝「…22年間生きてきて、今までで1番ありがたみを感じないありがとうでした」
雅楽「え、22なの?若っ」
『……2人とも、今日はありがとう。おかげで、すっごい充実した1日だったよ?』
感謝の気持ちを込めて2人に笑いかけると、2人は明るい笑顔を返してくれて、しばらく3人で笑いあった。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時