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混沌ウェディング編4話 ページ28

撮影は、真面目に取り組んだ。さすがプロだなって思うくらい、雅楽さんもコウも綺麗だった。…なのに…

雅楽「ずるいわ、Aとバージンロード…!」

CM撮影で私とコウがバージンロードを歩くシーンを撮りたいらしいんだが、雅楽さんがめっちゃコウに文句を言っている。

昂輝「残念でしたね、言ったでしょう?あなたには渡さないって」

カメラが向いてないとすぐ喧嘩が始まる…。いつも同じ会話な気がするんだけど、飽きないのかな

雅楽「撮影といえどもAが私以外の奴とバージンロードを歩くなんて、受け入れられないわ!」

昂輝「元カノでしょう」

雅楽「元カノでも!愛してるのよ!」

『……。』

この世の中に、一体何人の人が男女に取り合いされるだろうか。…いや、私が知らないだけで、これは割とありがちなことなのだろうか?

スタッフ「あのー…」

『あぁ、すみません。彼女と衛藤、なんかどこ行っても仲悪いんで気にしないでください』

スタッフ「あ、いえ。それは構わないのですが」

構わないんだ。

スタッフ「女性2人でバージンロードを歩くのも撮っていいですか?同性婚のページに使いたいので」

『……えっ』

「「…は?」」

雅楽さんとコウも驚いた顔でスタッフを見た。

『そんなページあるんですか…?』

スタッフ「ありますよ?」

雅楽「撮りましょう、なんなら彼女と式をあげてもいいですよ私は!」

昂輝「ふざけないでください、あなたに渡すくらいなら俺がもらいます!」

『なんで喧嘩になるの!?』

こうして、コウと撮った後に雅楽さんともバージンロードを歩いて撮ることになった。




『……はぁ』

昂輝「お疲れ様です」

休憩時間。ドレスにシワがつかないよう注意しながらソファに横たわっていると、コウが来た。

『お疲れ様…コウ、雅楽さんに対してなんであんなに…』

昂輝「……すみません。どうしても、Aさんを守りたくて…。俺は、初めてAさんと2人で仕事をした日のことが…あの時のAさんの表情が…忘れられなくて」

『…ごめん。私のせいか』

昂輝「いいえ、そんなことありませんよ。……あの時、ちゃんと話をしてくれてありがとう」

あなたは悪くない、とコウは優しく語りかけるように言った。温かく大きな手で頬を撫でられ、気持ちよくて目を閉じた。

……そのまま、意識を手放した。

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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時

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