混沌ウェディング編1話 ページ25
雪宮side
私は、Growthのサブマネを中心にツキプロでほぼ雑用係として働いている元タレントだ。…元、タレント…なんだが、皆人くんを通して最近私に謎の仕事が入ってくることが増えた。
望月「まさか掛け持ちになるとは思いませんでした」
企画書を私に渡した皆人くんは、予定表にいろいろ書き込んでいた。
『皆人くん、私のマネージャーになりつつあるけど…私、タレントじゃないですよ??』
望月「でも、仕事来てますよ。社長がOKしちゃったみたいです」
『……。社長ー!どこですか!あんたまた勝手に…!……あ、いた!逃げんな!!』
ここまで育ててくれた恩人とか関係ない。何勝手なことしとんのや!と言いながらダッシュで追いかけると、社長は凄い速さで逃げていった。
望月「……大変ですね。」
黒月「また鬼ごっこしてるのか社長とAは?」
望月「みたいです。勝手に仕事を引き受けたから」
黒月「ほぉ…どれどれ?……ん?結婚情報誌のモデル?」
望月「はい。元々Aちゃんはモデルもやっていたみたいなので…その関係かと」
『何年前の話ですかそれ』
望月「この間のドッキリ企画を見て、あなたに頼みたいそうですよ?」
『えー…おかしい』
なんで私なんだよ、と皆人くんに文句を言っていると、後ろから誰かに抱きしめられた。
昂輝「結婚するんですか?」
『!?…こ、昂輝か、びっくりした…』
音もなく現れるから正直怖い。本人に言うと普通に来ましたっていうから恐らく普段から静かに歩いてるんだろうな。
望月「結婚情報誌のモデルですよ。実はAちゃんと一緒に昂輝くんにもオファーが来てまして」
『…まじか』
昂輝「Aさんがやるなら、やります(にこっ)」
『……。……わかったよ、やるよ』
コウの圧力に負けた私は、渋々頷いた。
『ツキノ芸能プロダクションから参りました、雪宮Aと衛藤昂輝です。よろしくお願いします』
昂輝「よろしくお願いします」
結婚情報誌の撮影日、ここまで来たらとことんやってやる精神でモデル兼コウのマネージャーとしてスタジオにやってきた。
スタッフ「よろしくお願いします、では、雪宮さんはあちらのメイクさんについて行って控え室に行ってください。衛藤さんはこちらです」
コウと別れてメイクさんのあとに続き部屋に入ると、もうひとりモデルさんがいて…彼女は、私の存在に気付くと立ち上がり、顔が見えるようにヴェールを捲った。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時