逆眠り姫。後編《守人》 ページ21
『次は…モリくんでーす』
呂庵「がんばれー」
零「守人くんドッキリから合流します」
呂庵「残り2人だけだけどね!」
モリくんもホテル…だけど春とは違うホテルです。移動途中でインフィニの2人と合流しました。
『さて、オープン』
ガチャン、と鍵の音がして思わずため息をついた。起きてこないでー!
『……モリくん…どうか寝てて……あ、寝てる』
すやすやと可愛らしい寝顔のモリくんを見てほっと一息。真面目で優しい後輩にこんなことするのはあれだけど…これも仕事だ、許せモリくん!
『……んっ…』
優しく、触れるだけのキスをすると、モリくんがゆっくり目を開いた。おそらく見えていないから、とベッド横の電気を付けるとめっちゃびびってた。
『あ、ごめんね。…おはよ、モリくん』
守人「……A、さん?どうしたんです?今何時、ですか…?」
『今ねぇ、夜中の3時ちょっと前』
守人「…………なにしに、来たんですか?」
『モリくんにお目覚めのキスをしに来た』
守人「………………。……はい?」
必死に考えてる…頑張れ!君なら理解できる!
守人「……ごめんなさい、わかりやすく説明をお願いしてもいい、ですか?」
困った顔でお願いされ、やっぱそうなるよね、笑ってと頭を撫でた。髪型とかイメチェンして大人っぽくなったモリくんも、やっぱまだ可愛らしいところはあるみたいで…撫でると嬉しそうに笑ってくれた。
『逆眠り姫ドッキリでな?王子様モリくんに私がお目覚めのキスをしたのだよ』
守人「逆眠り姫……なるほど…」
『うん。大成功、かな?』
守人「あ、えっと…はい?…………えっ?ち、ちょっと待ってください!?俺、Aさんと…?」
『キスした』
守人「えぇっ!?」
呂庵「大成功だね!ドッキリでしたー!」
いきなり呂庵が入って来たから、モリくんはびくっと肩を揺らした。
零「驚かせて悪かったな。ドッキリだ」
守人「呂庵さん、零さん…」
混乱して、あたふたしているモリくんを優しく慰めながらもう1回説明すると、彼は顔を真っ赤に染めて私に頭を下げた。
守人「なんか、すみません…」
『…?な、なぜ謝る?むしろごめんね?私なんかにキスされちゃって…嫌だったよね?』
守人「あ、いいえ!そんなこと…」
呂庵「ちょいちょーい、Aちゃん、今の質問は答えにくいぞー!困ってるぞー」
『あ…ごめん』
そう言ってまた、モリくんの頭を優しく撫でた。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます!1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます!これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します! (2019年6月14日 9時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます!元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます! (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年6月13日 10時