逆眠り姫。後編《郁》 ページ17
呂庵｢いっくんだー！｣
郁｢神無月郁です、よろしくお願いします！｣
明るい笑顔で挨拶をするいっくん。モニタリングルー厶に隠れて様子を見ている私の横には、なぜか剣介もいる。
『なぜまだいる』
剣介｢今日の仕事これが最後だから…というのと、何が起きてるのかこの目で確かめたい｣
『そう…邪魔しちゃダメだよ？』
剣介｢…はーい｣
間があった…まぁ仕事の邪魔はしないだろう。剣介と話している間にいっくんが眠ってくれた。では呂庵達とバトンタッチだな
剣介｢…。｣
呂庵｢じゃ、頑張ってー｣
『はーい、任せて？』
いっくんが眠った部屋に忍び込んで顔を覗き込んだ。デビューしたての頃と比べると随分と大人っぽくなったな…
『……ん…』
郁｢…んん……えっ？…えぇっ！？｣
静かに触れるだけのキスをすると、ゆっくり目を覚ましたいっくんがびっくりして飛び起きた。
郁｢あっ、えぇ？Aさん？これはどういう…？｣
『逆眠り姫ドッキリです(にこっ)』
郁｢逆眠り姫…？あぁ、だからAさんがドレスみたいな服着て…ん？逆、眠り姫…？？｣
混乱してる混乱してる。(楽しい)
郁｢えっと…つまり、俺が王子様でAさんがお姫様…眠り姫で…｣
『逆、だから眠り姫の方が王子様をキスで起こすっていうドッキリ』
こんな真面目に考えてくれたのは君が初めてだ。なんていい子なんだ、いっくん…！
郁｢あぁなるほど、だからAさんが俺にキ、ス…を……ってえぇぇぇっ！？｣
『理解してくれたか、よかった。ドッキリ大成功だな、やったー』
郁｢やったーじゃないですよ！Aさん、嫁入り前の女性が俺にキスするなんて…！｣
呂庵｢やったー！いっくん騙してごめんねー！｣
零｢この収録そのものがドッキリだ｣
郁｢え、えぇっ？待っ、Aさん、いいんですか？大丈夫ですか？俺とキスしちゃって…｣
ここまで心配してくれるのもいっくんが初めてだな。優しいいい子だ。
『問題ない。ビジネスキスだ』
呂庵｢Aちゃん、実はツキプロイチ、キスが上手なんだよ？俺したことないけど｣
『そうなの？』
零｢そうらしいな｣
『へぇ…』
郁｢だからって…｣
『いっくん、心配してくれてありがとう。私は問題ないよ、お仕事のキスは今回が初めてじゃない。学生時代もそういう仕事あったしね』
心配しないで、といっくんの頭を撫でると、渋々納得してくれた。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます！1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます！これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します！ (2019年6月14日 9時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます！元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年6月13日 10時
