逆眠り姫。前編《衛》 ページ12
呂庵｢さぁさぁ前編最後の1人…！｣
零｢最後の1人は…｣
『Growthの、藤村衛くんでーす』
宗司を寝かしつけてから前編最後の1人、衛の部屋まで移動した。部屋めっちゃ遠かったよ。
『衛かぁ…衛、どんな反応するかなぁ…？』
呂庵｢この一件でAちゃんがキス魔になるかも｣
零｢それは恐ろしいな｣
さぁ早速、Let's Go！
ガチャン、とまた大きな鍵の音が響き、隣で呂庵が静かに爆笑している。どうしてこのホテル選んだのかなぁスタッフさーん！
『お邪魔しまーす……あ、ちゃんと寝てる』
恐らく寝落ちたのだろう。ベッドに横たわる衛は掛け布団の上にいた。寝顔が可愛い…
『……さぁ衛…いい反応を期待してるよ？』
マイクが拾えるか拾えないかくらいの小さな声で呟き、衛にまたがって頬に手を添え、唇を重ねた。
『…ん………』
衛｢……っん、んんっ…？…ふ、ぁ…｣
多分1番長いかな。衛はもう目を覚まして、とりあえず私を離そうとするけど、私は呼吸の限界まで離れなかった。
『ん、はぁ……はぁ…おはよ…』
衛｢はぁ…はぁぁぁ…死ぬかと、思った……｣
お互い息を切らした状態で黙り込んだ。衛は状況を読み込もうと、必死に考えているみたいだ。私がベッドの横のライトをつけると、涙目の衛と目が合った。
衛｢あ…うそ、Aちゃ…｣
『おはよう、衛。びっくりした？』
衛｢もう…びっくり……死ぬかと…はぁ…｣
『ふふ、ごめんね？逆眠り姫ドッキリですよ衛。お姉さんの目覚めのキスです』
衛｢…Aちゃん……普通、逆じゃ…｣
『だから逆って言ってるじゃん…どうだった？』
衛｢えっ…死ぬかと思った…いきなり呼吸出来なくなったから…。でも、あと…柔らかくて、美味しかったよ…？｣
『……。衛、これね、ドッキリ番組なんだ』
衛｢…………。…うそぉ！？俺今とんでもない失言したね！？カットしてもらお、うっ！｣
私の一言で全部理解した衛は勢いよく起き上がり、衛の上に座っていた私に突っ込んだ。
『…よしよし、可愛いなぁ衛』
衛｢……。ごめん、今胸に突っ込んだよね？心臓大丈夫？痛くなかった？｣
呂庵｢心配するところちょっと違くない？｣
衛｢ひゃぁっ！？だ、誰っ！？…あ、呂庵さん！｣
零｢Aちゃん、そろそろ降りてあげなさい｣
『はぁい、ごめんね衛(なでなで)』
その後ちゃんとネタばらしはしたが、衛はものすごく混乱していた。
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雪藤(プロフ) - 未來さん» はじめまして、こんにちは。こちらこそ、コメントありがとうございます！1から読んでくださっているのですね、本当にありがとうございます！これからもだらだらとやっていきますので(笑)どうぞよろしくお願い致します！ (2019年6月14日 9時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
未來(プロフ) - 初コメ失礼します。Infinit0を出していただきありがとうございます！元々Growthが好きで1からずっと読んでいるのですがここで彼らが登場するとは…これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年6月14日 4時) (レス) id: 7ebd59770b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年6月13日 10時
