32話 ページ34
志季｢最近機嫌がいいな｣
『…？そうかな？自分じゃわかんない』
SolidSの撮影現場で、なんでかわかんないけど、いきなり撮影を終えた志季さんに機嫌いいとか言われた。なんでだろう…
志季｢…プロデューサーの卵であるお前に、ひとつチャンスを与えよう｣
『は…？いつからプロデューサーの卵に？』
志季｢俺の弟子なんだから、プロデューサーの卵だろ。…作曲家の卵か？｣
『いやいや、作曲は習ってません。…プロデューサーって言っても…私、雑用こなしてただけで』
志季｢別に、いきなりプロデュースしろとは言わない。他のユニットの現場を、見学していいという話をしているんだ｣
『他のユニットの？』
SolidSやQUELLの撮影現場とかは何度か見学したけど…他のユニットも、いいの？
志季｢ふっ…喜べ。今回はSOARAとGrowthだ｣
『SOARAと、Growth…！』
志季｢よしよし、素直な反応だな。…わかっていると思うが、仕事で行くんだ｣
『わ、わかってます！…ケンくんも、衛兄とも必要以上の馴れ合いはしません』
志季｢…ん、それでこそ俺の娘だ。よしよし｣
『わぁーもぉー！！』
わしゃわしゃと頭を撫でられ、髪がぐちゃぐちゃになった。直すの大変なのに
志季｢空と昂輝には俺から話しておく。…勉強で行くんだからな？わかったか？｣
『どんだけ心配してんですか』
志季｢剣介に一人娘を取られるのが悔しいんだ｣
『正直だねパパ』
志季｢くっ…お前のためなら俺は何日でも徹夜して仕事できるのに…｣
『私のためを思うなら寝てください。昨日も寝てないでしょ？今夜泊まりに行くから』
志季｢なんだ、お前から行くなんて珍しい｣
『……やっぱ行くのやめよ』
志季｢悪かった、来てくれ｣
『そんなに来てほしいの？』
志季｢当たり前だ。俺にとって、お前が癒しなんだ｣
そこまで言われたら、行かないわけにはいかない。今夜はお泊まりかぁとぼんやり考えていたら、里津花さん達が来た。
里津花｢A、お泊まりにくるの？｣
翼｢ずっと気になってたんだけど、志季とAって同じベッドで寝てんの？｣
志季｢そうだが、なにか｣
大｢普通に見たら恋人同士に見える…｣
志季｢なぜだ？柊羽と双子達と同じ歳の差だ｣
里津花｢言われてみれば…｣
志季｢やましいことなどないぞ。娘に手を出す奴がいるか｣
志季さん、超ドヤ顔だ。
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雪藤（・×・）(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます！なぜか自然と志季さんがお父さんポジションを獲得してしまうんですよね…(苦笑)コメントとっても嬉しいです、頑張ります！ (2019年9月1日 6時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - すごく面白いです(*´ω｀*)他のシリーズでも志季さんがお父さんしてるのが好きなのでこれからの更新を楽しみにしてます！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: f669d38244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年8月31日 8時
