22話 ページ24
昂輝｢なるほど…それを飲むと、アライヌになれるのか(わくわく)｣
涼太｢へぇ…ちょっと飲んでみてよ(わくわく)｣
リョウを誘ってコウの部屋に遊びに行って、2人にまた話をすると、興味津々で俺の手にある薬を見た。
剣介｢効果は5時間で、アライヌ(中サイズ)になってる間は喋れないんだって｣
涼太｢喋れないんだ…動けるの？｣
剣介｢動けるらしいよ｣
昂輝｢アライヌが…動くのか…｣
さっきからコウが早く見たいと言わんばかりの目をしている…なんか可愛いな。
剣介｢ここで飲むのはいいんだけど…その前に、2人に頼みたいことがあるんだ｣
涼太｢頼みたいこと？｣
剣介｢そ。…俺がこれ飲んで、アライヌになったら…俺をAに届けてくんない？もちろん、俺だってことは内緒で｣
いわゆるサプライズってやつ。隼さんから聞いた話だとAは疲れが溜まって明日休みになったらしい。俺も明日はオフだから、このまま彼女と一緒に居ようという作戦だ。
昂輝｢わかった。ちゃんと届けてやる｣
涼太｢衛にはなんて伝える？ケンが居なかったら心配するんじゃない？｣
昂輝｢ケンは、帰ってから衛に会ったか？｣
剣介｢いや、まだ｣
昂輝｢じゃあ…ケンは予定変更で、現場近くのホテルに泊まると伝えておくか｣
涼太｢了解。…いつまでも衛に嘘つくの、申し訳ないけどね｣
昂輝｢……そうだな。だが、今は仕方ない。Aは繊細だから、こういうことに関してはそっと見守るのがいいと思うんだ｣
涼太｢そうだね。ケンと違ってね｣
剣介｢一言余計じゃね？…まぁいいや！じゃあ頼んだ！……というわけで…｣
3人｢……ごくり｣
剣介｢飲むのめっちゃ怖いんだけど｣
昂輝｢ケン、お前なら出来る｣
涼太｢一気に、ぐいっと｣
2人の期待の眼差しが刺さる…小瓶の蓋を開け、中の液体をぐいっと飲み干すと、一瞬目眩がした。
昂涼｢……おぉ｣
あれ…なんか、目線が低くなった？見上げると、コウとリョウが俺にスマホを向けて写真を撮っていた。
剣介(何してんだ…？)
昂輝｢ケン、ちょっと歩いてみてくれ｣
涼太｢動画にしよ、可愛い…｣
ちゃんとアライヌになれたらしい。ぽてぽて歩いてみせると、2人が嬉しそうな顔で見ていた。
剣介(…女子か)
昂輝｢触ってもいいか？｣
涼太｢ケン…一生そのままでいいよ｣
｢もふもふ…｣と呟きながら抱きしめるコウと、俺に笑顔を向けるリョウ…なんかもう、カオスだった。
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雪藤（・×・）(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます！なぜか自然と志季さんがお父さんポジションを獲得してしまうんですよね…(苦笑)コメントとっても嬉しいです、頑張ります！ (2019年9月1日 6時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - すごく面白いです(*´ω｀*)他のシリーズでも志季さんがお父さんしてるのが好きなのでこれからの更新を楽しみにしてます！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: f669d38244 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年8月31日 8時
