検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:21,868 hit

21話 ページ23

雪屋side

4日目、5日目…ケンくんとは会えなかった。3日目のことが忘れられない…もう一度、もう一度撫でてもらいたいと思うのに、6日目の今日も会えなかった。

隼「おやA、浮かない顔だね?」

『……え?私ですか?』

隼「君しかいないだろう?…どうしたの、隼お兄さんがお話聞いてあげよっか」

『…。』

隼「…彼氏のことかな?」

『!?…ち、違います』

あ、今ので全部バレた…『志季さんと衛兄には秘密で』と言うと、彼は「どうしよっかなぁ」とニヤニヤ私を見た。

『ダッツさん買ってあげます…』

隼「お?」

『だから…あの、お願い聞いて…』

言葉を紡ぎながら、ふらっとして隼さんに倒れ込んでしまった。

隼「おっと…どうしたんだい?」

『なん…か…くらくらする…』

隼「…今日はもう帰った方がいい。志季には、僕から伝えておくよ」

『だめ…仕事が…』

休めない…仕事が残ってるのに。私がやらないと志季さんの仕事が増えちゃう。それが嫌で帰らない、と首を振ると志季さんに見つかった。

志季「隼、何をしているんだ」

隼「志季。…Aはとても疲れているみたいでね?今日と明日は休ませて欲しいんだ」

『だ、大丈夫です!…っ…』

志季「A?Aっ」

隼「A…?」

何が起きたのか分からないけれど…立っていられなくて、崩れ落ちたと同時に真っ暗になった。



八重樫side

6日目の夜。風呂を出て寝室に入ったら、隼さんが座ってい…た。

剣介「って隼さん!?」

隼「やあ」

剣介「やあ、じゃないですよ。不法侵入です」

隼「まぁまぁ。すぐ出ていくからね?…さて、早速なんだけど…君にプレゼントをあげよう」

そう言って隼さんがくれたのは謎の小瓶。中にはオレンジの液体が入ってる。

剣介「オレンジジュース?」

隼「ノンノン、魔法のお薬さ」

剣介「怪しい」

怖いので嫌です、と小瓶を返そうとしたら、隼さんが驚きの言葉を発した。

隼「それを使えば、Aに会えるよ」

剣介「…!」

隼「ふふ、じゃあ使い方を説明してあげよう。注意事項がいくつかあるから、ちゃんと聞いててね?」

楽しそうな笑みを浮かべた隼さんは、俺に小瓶の中の薬の使い方を教えてくれた。

22話→←20話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
設定タグ:ツキプロ , 八重樫剣介 , Growth
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪藤(・×・)(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます!なぜか自然と志季さんがお父さんポジションを獲得してしまうんですよね…(苦笑)コメントとっても嬉しいです、頑張ります! (2019年9月1日 6時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - すごく面白いです(*´ω`*)他のシリーズでも志季さんがお父さんしてるのが好きなのでこれからの更新を楽しみにしてます! (2019年8月31日 20時) (レス) id: f669d38244 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪藤 | 作成日時:2019年8月31日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。