犬が10匹 ページ10
Aside
コウくんが望月さんに、私が見学したがっているという話をしてくれて、何日か経ってからぐろーすと、そあらの撮影現場を見学させてもらえることになった。
『ほわぁ…』
望月｢Aちゃんは、事務所の外でのお仕事は初めてでしたね。知らない人について行ったらダメですよ｣
『はーいっ！』
望月さんは自分のお仕事をこなしながら私に色んなことを教えてくれて、そあらとぐろーすについても詳しく説明してくれた。
望月｢楽器は…触ったことありますか？｣
『ありますよ、まもちゃんにピアノを教えてもらいました』
望月｢ピアノ…それは、犬の姿でも弾けますか？｣
『ふふっ、練習中です』
人の姿でも、犬の姿でも、やれることを増やしたくて色々練習している。だってご主人様であるケンくんにとって自慢の飼い犬になりたいから
『完璧に弾けるようになったら、ケンくんに聴かせてあげるんだ』
望月｢…｣
『…？望月さん、どうしたんですか？』
望月｢あ、いや…すごいなぁって思いまして｣
『すごい？』
望月｢はい。偉いですね、Aちゃんは｣
『？』
優しい笑顔で私を褒めてくれる望月さんを見上げながら首を傾げると、彼はふふっと笑って｢一緒に頑張りましょう｣と言ってくれた。
『……わ、わ、すごい…かっこいい』
望月｢そうでしょう？皆さんとってもかっこいいですよね｣
撮影中のケンくん達は、うまく言えないけど、すごくかっこいい。コウくんは普段からかっこいいけど、いつもにこにこしてるまもちゃんとか、ケンくんもすごくかっこいい！
空｢あ、いたっ｣
『？』
しばらくの間ケンくん達4人の撮影を見ていて、撮影が終わった頃、ひとりの男性に声をかけられた。この人達は、さっき望月さんが教えてくれた…
『そあ、ら？』
空｢そう、SOARA！SOARAの大原空だよ。若月さんから話を聞いて、ずっと探してたんだー｣
『私を？』
昂輝｢空？｣
『あ、コウくん』
空｢コウくん！おつかれ｣
昂輝｢お疲れ様。ところで空、Aになにか用事か？｣
空｢はっ！そうだ、君がAちゃんだよね？わんこ初のツキプロ正社員の…｣
昂輝｢わんこ初…｣
剣介｢まぁ、普通は就職試験受けないよな。犬は｣
『！ケンくん…』
剣介｢おつかれ、A｣
振り返るとケンくんの顔が近くにあって、一瞬だけ、何も考えられなくなってしまった。
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雪藤（・×・）(プロフ) - 紗由さん» こんばんは、ありがとうございます！サブマネシリーズと掛け持ちで頑張ります！ (2021年4月11日 20時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - こんばんは。新作うれしいです！がんばってください！更新楽しみにしています！ (2021年4月11日 20時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2021年4月11日 20時
