犬が40匹 ページ40
病院に行った帰り、早速怒られた。
衛｢Aちゃん、どうしたのそれ？何をしたの？｣
昂輝｢自分の身体なんだから、無理をしたらダメだとわかるよな？｣
笑顔だけど目が笑ってないまもちゃんと、柔らかい口調だけど怒っているコウくんに何度も｢もうこんなことがないように｣と言われた。
剣介｢Aが怪我したってほんとか！？｣
涼太｢ケン、おかえり｣
剣介｢ただいま、じゃなくて！Aは…｣
『おかえりなさい』
前に怪我した方の足を挫いただけ。そのことを伝えるとケンくんは真っ青になってしまって、泣きそうな表情でおそるおそる近付いてきた
剣介｢…大丈夫、なのか？｣
『うん、大丈夫だよ？』
剣介｢ほんと？痛いの我慢してない？｣
『…ちょっとだけ…痛い、かな』
剣介｢ごめん…また痛い思いをさせて｣
『…』
剣介｢…代わってあげられたら、いいのに｣
涼太｢…｣
私を優しく包み込むように抱き締めるケンくんは、すごく苦しそうだった。
それから、私は数日間のお休みをもらった。リョウくんがきんしん？とか言ってたけど、なんのことかわからない
剣介｢飼い主は連帯責任だって｣
『れん…なぁに？』
昂輝｢謹慎でも何でもないただのお休みだけどな。ケンは偶然休みなだけだ｣
剣介｢Aの見張りは任せて｣
『？？』
涼太｢首輪して、絶対紐を離しちゃダメだよ｣
剣介｢リョウは紐を離しちゃったことを後悔してるんだな｣
涼太｢……油断してた。ごめん｣
衛｢Aちゃん、今日は走り回っちゃダメだからね｣
『むうぅ』
衛｢それ以上悪化したらリョウくんが泣いちゃうよ？｣
涼太｢ちょっ…！なんで俺なの｣
剣介｢俺も泣くかも｣
『え…』
昂輝｢俺も…Aの怪我が悪化したら悲しい｣
『うっ…わかりました…』
衛｢Aちゃんもコウくんに弱いよね…｣
という感じで今日1日はケンくんと大人しく過ごすことになりました。
剣介｢さて、と…なにする？｣
『…遊びたい、おそと』
剣介｢中で遊ぼうね｣
お外はいい天気なのに、今日はお散歩にも連れて行ってもらえない。それどころか立ち上がろうとすると止められて、移動しようとすると抱き上げられて運ばれちゃうのだ
『つまんないよー！』
剣介｢A、お前は何のためにここにいるの？｣
『それは、ケンくんへの恩返しをしたくて……あ』
恩返しするのに…困らせちゃ、ダメだよね
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雪藤（・×・）(プロフ) - 紗由さん» こんばんは、ありがとうございます！サブマネシリーズと掛け持ちで頑張ります！ (2021年4月11日 20時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
紗由(プロフ) - こんばんは。新作うれしいです！がんばってください！更新楽しみにしています！ (2021年4月11日 20時) (レス) id: 0ea605d8d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2021年4月11日 20時
