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雪待月side
衛｢まずは、楽譜の読み方から勉強しましょう｣
『はい、衛先生』
なんだか学校みたい。学校の中でも1番退屈だった音楽の授業が、衛が教えてくれるというだけでわくわくに変わっていく。…魔法みたいだ
衛｢…という感じなんだけど｣
『ん、覚えた』
衛｢早い…何故今まで分からなかったのかが分からないくらい早い｣
衛が丁寧に教えてくれるからわかりやすい。そう衛に伝えると、衛は優しく笑って頭を撫でてくれた。
衛｢早速弾いてみようか｣
まずお手本として、衛が弾いてみてくれた。
『わ…すごいっ』
衛｢ふふ、Aちゃんがそんなに目を輝かせるなんてね｣
『だ、だって…この曲好きなんだもん』
衛｢…。そうだね、俺も好き｣
『…？』
一瞬、なんか寂しそうな顔した？
衛｢さて、じゃあここに指置いて｣
『こう？』
衛｢そ。そしたら…｣
優しい声でゆっくり丁寧に教えてくれる衛は、いつの間にか私の後ろに周り、そっと手を重ねていた。
『…』
冷えていた私の指が、衛の指の温度で溶けていくような感じがする。
『温かい』
衛｢…！あっ…ごめんね！？｣
ぱっ、と体温が離れて、顔が赤い衛はまた隣に戻ってきた。…寂しい
『衛…もっと、触られたい…って言ったら、嫌だ？』
何を言ってるのだろうか。こんなこと、衛を困らせるだけなのに…
衛｢…ごめんね、Aちゃん｣
『…え』
衛｢俺…｣
『…』
衛｢俺、ね……その…｣
衛の言葉を待っていると、いきなり引っ張られて視界が真っ暗になる。耳もとの熱い吐息と、低い声がくすぐったい
衛｢Aのこと好きすぎて…おかしくなりそうなんだ｣
『…え…？』
衛が私を好きでいてくれてるのも、私が衛を好きなのも、お互いが知っていることだ。
『おかしく、なるの？』
どういうこと？何かあったの？そう聞こうとしたら、ふわりと身体が持ち上げられて、ベッドの上に降ろされた。
『衛…？』
衛｢っ…だめ、Aちゃん…そんな顔しないで｣
『ど、どうしたの！？衛…っ』
衛が心配で心配で涙が出そうになる。私は上半身を起こして、私の上に覆い被さる衛の肩を掴んだ。
衛｢Aちゃん…俺だって、男なんだよ｣
『…わかってる、よ？』
衛｢ううん、わかってない。わかってたら…あんなこと言わないよ…｣
苦しそうに顔を歪めた衛は、また私をぎゅうっと抱き締めた。
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雪藤（・×・）(プロフ) - snowさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！！確かに始さんがライバルだったら大変そうですね…！そしてどっちを応援したらよいのか…(笑)温かい感想ありがとうございます！これからも頑張りますね！！ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - ヒロインちゃん、強くなったと思います。衛さんが何かやれば、きっと、涼太君からシバかれるだけだと思ってます。幸せな話を見れて、良かったです。これからも頑張って下さい！ (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 完結おめでとうございます♪結構、好きだったので、寂しいです！ライバルが始さんとかだったら、衛さん、大変だったろうなと思います。ケン君も勿論、素敵だと思うんですが、でも、始さんや隼さんとか手強そうにみえます。 (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
雪藤（・×・）(プロフ) - 唯花さん» コメントありがとうございます！裏話…いい感じに話がまとまれば…書きたいですが…。もし出せそうなら番外編を作りますので、気長に待って頂けるとありがたいです (2019年12月16日 20時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - うらばなしができればしりたいです！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年12月4日 23時
