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雪待月side
『鞠稀さんも一緒、か…』
廊下の椅子に座って、深々と息を吐く。雑誌の取材と撮影の為に呼ばれた芸能人の中に彼女もいるとは思わなかった。
『……怖い、かも』
なんだろう、今日は不安が強いな…それに、頭が痛い。もしかしてこれ…いつもの高熱の代わり的な？
『高熱よりいっか…動けるし』
ふら、と立ち上がって衛の元へと戻ろうと歩き始める。すると見たことのある人が来た。
翼｢君がAちゃんだよね？志季にナンパされた子｣
『奥井、翼さん…？』
翼｢そーそー！はじめまして、やっと会えた〜！同じ寮に住んでんのにおかしいよなぁ｣
『あ…すみません、そういえば挨拶行かなかった…』
翼｢あー大丈夫大丈夫、退院してすぐ来たんだろ？バタバタしてただろうし、ね？｣
『うう…すみません。はじめまして、雪待月Aです』
翼｢知ってまーす、よろしくAちゃん｣
『…ふふっ、翼さん見てたらちょっと楽になりました』
翼｢え、どゆこと？｣
変わらず頭は痛いけど、不安は楽になった気がする。翼さんに頭を下げてお礼を言うと｢変な子｣と笑われた。
鞠稀｢…。｣
撮影は翼さんの助言もいただきながらなんとか上手くいった。…問題は、取材だ。
記者｢雪待月さんはまだ新人だそうですが、これからどんなことをしたいですか？｣
『これから…そうですね…』
記者さんは優しい女性で、まだ慣れていない私のペースに合わせてくれたおかげで取材もなんとか乗り切れた。
『はぁ…終わったぁ』
まだ現場だけど、緊張から解放されてはぁ…と息を吐く。そういえば…鞠稀さん、やたら衛にくっ付いてたな…
・
撮影前。翼さんと話した後…衛の元に戻ろうとしたけれど、そこにはまだ鞠稀さんがいた。
衛｢あ、Aちゃん帰ってきた｣
鞠稀｢…衛くん！聞きたいことあるんだけど、あっちで話そ？｣
衛｢えっ、あ…わかりました…｣
衛は私の方をちらっと見て｢がんばろうね｣と口を動かし、そのまま連れていかれてしまった。
・
『……なんだろう』
頭痛いし、考えても無駄か…。ゆっくりと歩きながら片手で頭を軽く揉んでいると、後ろから大声が聞こえた。
記者｢雪待月さん！危ない避けて！！｣
『…！…え…』
聞こえてきた声に立ち止まって振り返ると、視界の端にこちら側に倒れてくる機材が見えた。
『…あ』
ダメだ、動けない…諦めて目を閉じると、横から衝撃が来て大きな音と共に倒れ込んだ。
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雪藤（・×・）(プロフ) - snowさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！！確かに始さんがライバルだったら大変そうですね…！そしてどっちを応援したらよいのか…(笑)温かい感想ありがとうございます！これからも頑張りますね！！ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - ヒロインちゃん、強くなったと思います。衛さんが何かやれば、きっと、涼太君からシバかれるだけだと思ってます。幸せな話を見れて、良かったです。これからも頑張って下さい！ (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 完結おめでとうございます♪結構、好きだったので、寂しいです！ライバルが始さんとかだったら、衛さん、大変だったろうなと思います。ケン君も勿論、素敵だと思うんですが、でも、始さんや隼さんとか手強そうにみえます。 (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
雪藤（・×・）(プロフ) - 唯花さん» コメントありがとうございます！裏話…いい感じに話がまとまれば…書きたいですが…。もし出せそうなら番外編を作りますので、気長に待って頂けるとありがたいです (2019年12月16日 20時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - うらばなしができればしりたいです！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年12月4日 23時
