12-2 ページ12
雪待月side
剣介｢いいかA、衛が帰ってきたら…ぎゅっと抱きついて、おかえりなさいあなたって｣
『言わない。剣介が言えば』
剣介｢俺はお前に言われてみたい…！｣
仕事が終わって帰宅したらこれだ…衛が居ないことをいいことに、剣介は私に色々なことを吹き込んでくる。
剣介｢ついでに抱きしめられたい。抱きしめて｣
『やだよ…』
剣介｢悔しい…衛め…｣
『剣介は応援したいの？ぶち壊したいの？』
剣介｢どっちもかな｣
『うわ…』
剣介｢お前にはわからないだろ、愛娘が他の男に取られる苦しみが…！｣
『剣介大丈夫？お父さんに取り憑かれてる？？』
剣介｢大丈夫、司さんならきっとお前の後ろに｣
『やめて1人で眠れなくなる』
剣介｢んじゃあ俺と…｣
涼太｢あのさ、早く話進めたら？｣
2人で訳の分からない言い合いをしていると、共有ルームで読書をしていた涼太くんが口を開いた。
涼太｢A、ケンに気を取られすぎないでね。せっかくの料理が全部ダメになりそうで心配だよ｣
『それは大丈夫だよ。お父さんが家事出来なかったから、昔から私がやってたの』
剣介｢なるほど…そう言えば、前はよくコウとレシピ交換してたな｣
『あぁ…懐かしいね。…剣介、これ混ぜといて』
剣介｢はーいっ｣
『…衛って、どんな味付けが好みかな』
涼太｢ねぇ、目の前にいる俺たちの好みは｣
『なんとなく知ってる。衛の好みを知りたい』
剣介｢Aが作るんなら、なんでも美味しいんじゃねぇの？｣
『なにそれ、剣介じゃあるまいし』
涼太｢言われてるね｣
剣介｢本格的に反抗期が来たな…｣
だらだらと話しながら手を動かす。衛と昂輝くんが帰ってくる前に夕ご飯を作らないと
『涼太くん、これ運んでくれない？』
涼太｢いいけど…涼太くん、って長くない？｣
『え？…じゃあリョウくん』
剣介｢1文字しか変わらない｣
『…リョウ。これもお願い』
涼太｢はーい｣
剣介｢じゃあ俺も…｣
『剣介は衛達が帰ってきたら教えて』
剣介｢ねー！A〜｣
『抱きつかないで、通報するよ』
剣介｢うわぁぁん、反抗期だぁ｣
衛｢ただいま〜｣
『｢…！｣』
衛｢…｣
酷い、と連呼しながら抱きついてくる剣介を押しのけようとした時、ちょうど衛が帰ってきてしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪藤（・×・）(プロフ) - snowさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！！確かに始さんがライバルだったら大変そうですね…！そしてどっちを応援したらよいのか…(笑)温かい感想ありがとうございます！これからも頑張りますね！！ (2019年12月17日 19時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - ヒロインちゃん、強くなったと思います。衛さんが何かやれば、きっと、涼太君からシバかれるだけだと思ってます。幸せな話を見れて、良かったです。これからも頑張って下さい！ (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
snow(プロフ) - 完結おめでとうございます♪結構、好きだったので、寂しいです！ライバルが始さんとかだったら、衛さん、大変だったろうなと思います。ケン君も勿論、素敵だと思うんですが、でも、始さんや隼さんとか手強そうにみえます。 (2019年12月17日 17時) (携帯から) (レス) id: bc61ae6263 (このIDを非表示/違反報告)
雪藤（・×・）(プロフ) - 唯花さん» コメントありがとうございます！裏話…いい感じに話がまとまれば…書きたいですが…。もし出せそうなら番外編を作りますので、気長に待って頂けるとありがたいです (2019年12月16日 20時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
唯花 - うらばなしができればしりたいです！ (2019年12月16日 18時) (レス) id: 1cf2f285a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪藤 | 作成日時：2019年12月4日 23時
