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「温め隊」編おまけ ページ8

雪宮side

『私達は、君の懐に入って心と懐を温める可愛い戦士…その名も、温め隊だー』

アライヌ片手に棒読みでそう言うと、リョウはぎょっとした顔で私を見た。

『……という夢を見たんだ』

涼太「それ夢じゃない」

夢じゃないのか。目を覚ましたらコウの部屋にいたし、丸1日記憶がないから眠っていたのかと思ったのだが…

涼太「昨日、Aが同じこと言ってアライヌ持って騒いでた」

『騒いでた…?ごめんなさい』

ご迷惑をおかけしました、と謝ると、後ろからぎゅう、と抱きしめられる。いつものパターンだ

『おはよ、昂輝』

昂輝「おはようございます」

『ねぇ、私昨日…』

昂輝「えぇ、昨日は大変でした。Aさんが誰彼構わず抱きつくから…俺、おかしくなりそうでしたよ?」

『……そんなにやばかったのか昨日』

涼太「…ソウダネ」

目を逸らした…!なんなんだ、と、次の証人を探していると、剣介と衛がやってきた。

『剣介、衛!』

剣介「おー、A姉!今日は正常?」

『いつも異常』

剣介「そっか、いつも通りだな」

衛「おかしな確かめ方だね」

『ねぇ、衛…昨日の私どうだったの?』

衛「昨日?…うーん、なんか、凄かった」

『…』

剣介「A姉、一昨日お酒飲んだ?」

『お酒?……いや…うーん……お酒かわかんないけど、よく分からないもの飲んだ』

Growth「それだ」

剣介曰く、多分そのよく分からないもののせいで、昨日の私はいつも以上におかしかった、らしい。

剣介「そういえば、コウが動画撮ってたよな」

昂輝「あぁ、あるぞ。…見ますか?Aさん」

『……怖いな』

昂輝「大丈夫ですよ、可愛いから」

『…。』

衛「…?なんで俺を見るの?」

『衛、再現してよ』

衛「 」

涼太「面白そう」

衛「そ、そんなぁ…」

衛の反応からして、多分結構恥ずかしいものらしい。そう察した私は、昂輝が衛の方を見てる隙に昂輝のスマホを奪おうと手を伸ばした。

昂輝「…!ダメです」

『っ、反応早くないか!?』

昂輝「ケンだけが互角に戦えると思わないように」

『な…』

剣介「A姉、昨日A姉を一瞬で倒したのコウだぜ」

『…!?』

まさか…こんなところにそんな強者が…。それでもスマホを奪って動画を消さなくては…そう思って手を伸ばし、朝からコウとの戦いが始まった。

日向ぼっこ→←「温め隊」編2話



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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年12月4日 15時

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