[ツキプロ]サブマネという名の雑用係12 (ページ6)

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｢温め隊｣編1話ページ6

八重樫side

なぜこうなったのか。それは…本人のみぞ知る事だ。

『私達は、君の懐に入って心と懐を温める可愛い戦士…その名も！温め隊(あたためたい)だー！』

剣介(…シラフとは思えない)

両手に服を着ている中サイズのアライヌを持ったA姉は、ぬいぐるみ遊びをする子供のようなテンションで続けた。

『というわけで、寒がりの剣介くんの懐を温めてやる！くらえー！』

剣介(A姉…酒飲んだのかな)

隣でビデオを撮ってるコウには目もくれず、A姉はアライヌの1匹を俺の懐に押し当てた。

剣介｢あ、なんか温かいコイツ｣

アライヌの服の中にカイロが入っている。これで温めるのか…

『どうだ！懐温まったか！？』

剣介｢温かいけどさ、どうしたのA姉｣

『私はAじゃないもん！アライヌだもん！』

剣介(やっぱこれ酔ってるな)

酒に弱いくせに飲むんだよなぁ…。はぁ、とため息をついてA姉の腕を引き、膝の上に座らせる。…こっちの方が温かいけど、今はいいや。

剣介｢…んー…？……酒臭くはない、か｣

『や…くすぐったい…』

A姉の匂いをかいでみても、特にお酒の匂いはなし。もしかしたら、少量の可能性もあるかな…

剣介｢コウ、どう思う？｣

昂輝｢……可愛いと思う｣

剣介｢会話が成り立たねぇ｣

膝の上から逃げようとするA姉の腰を抱いて、頭を撫でて逃げないようにする。コウじゃないけど、Aの扱いにはそこそこ自信あるからね。

『ふふ、アライヌ～』

剣介｢これがシラフなわけねぇよな。…A姉、昨日何したか覚えるか？｣

『ん～…わかんにゃい』

剣介｢そっかぁ、これがシラフだったら間違いなくこの場で襲ってた自信あるぞ俺｣

さすがに酔ってるA姉は襲えない。なんでかって？酔ってるA姉は加減を知らないからだよ

昂輝｢Aさん。昨日の夜、誰といましたか？｣

『んん…？……まもりゅ』

昂輝｢それはおそらく一昨日かと｣

剣介｢あー、そういえば仕事で2人でホテル泊まったんだよな｣

『わかんにゃい！コウちゃんもくらえー！アライヌくんあたっく！』

昂輝｢う、っ……ケン、俺はAさんがシラフでも酔っていても襲う自信があるぞ｣

剣介｢酔ってるA姉はやめとけ、まじでやばいから｣

昂輝｢ケン、お前はAさんに何をしたんだ｣

剣介｢いや、ちょっと…お互い酔って大乱闘を｣

記憶もほとんど吹っ飛んでるんだけどね。