あけおめGrowth編2話 ページ43
みやちゃんは、A姉の両親のことをA姉にたくさん話してくれた。彼女はそれまで…両親のことを何も知らない状態だった。
『……でも、去年は、私にとってすごい成長した1年でもあったから…その勢いで、今まで触れられなかった両親のことも、知りたいって思った』
きっかけは去年の11月…七五三の話題の時だろう。俺たちが紫月さんに会い、彼女から1枚の写真を託された…あれが、A姉を動かしたんだと思う。
『ずっと入れなかった部屋だけど…もしかしたら、一緒なら行けるかなって思って』
剣介「…A姉」
『ごめん…剣介。最初から素直に言えばよかったかな』
剣介「…んーん、わかってたよ。……俺たち、A姉の背中、押せたんだよね?」
『…うん』
剣介「それだけで充分。A姉の役に立ててよかった」
『…!あ、ありがとう…』
衛「ふふ、Aちゃん大成長だね!」
涼太「ケンを選んだのはむかつくけど…まぁ、少しでもAの役に立てたのならよかった」
昂輝「今年もまた、一緒にGrowthしましょうね」
剣介「よーし!A姉も望月さんも!Growthマネズも一緒にGrowthだ!」
望月「おー!」
『ふふっ。おー!』
衛「今年の目標だね。今年もGrowth」
涼太「なんでもGrowthを付ければいいと思ってない?」
剣介「いいじゃん、減るもんじゃないし」
衛「むしろ増えるもんね、Growth」
剣介「だな。Growth」
『語尾にGrowthついてるよ』
望月「Growthのゲシュタルト崩壊が」
涼太「もういいよ、ちょっと黙ってくれない?」
昂輝「さて、それじゃあ…どうしようか。カウントダウンする間もなく年が明け、今年の目標はいつの間にか決まり、年越し…いや、年明けそばも食べた」
『……寝るか』
衛「はーい!みんなで広いとこに布団持ってきて、Growth修学旅行、元旦編やりましょう!!」
剣介「じゃあ、衛が布団かき集める係な」
衛「どこに行けばいい!?」
涼太「座布団がいっぱいある」
『布団ならあっちだ』
望月「新年早々皆さん自由ですね」
昂輝「ケンもリョウも、これが人の家だということを忘れて自由に物色していますしね」
『あーあ、相変わらずだなぁ』
昂輝「Aさんも、相変わらずです」
『否定はしない』
昂輝「でも、そんな貴方が…今年も大好きです」
『…お、おう』
剣介「新年早々A姉が口説かれてる!」
衛「みんな相変わらずだね!」
こうして、深夜のグダグダ新年会が幕を開ける。
31人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪藤 | 作成日時:2019年12月4日 15時