聖夜の天使ちゃん!イブ編3話 ページ25
『サンタさんだよー、メリークリスマース(棒)』
ニコニコしながら棒読みでプレゼントを渡す。まず最初にSOARAのメンバーに会った。
望「おぉ…超ビューティフルカリスマ大先輩サンタのAセンパイだ」
『長ぇ名前だなー。はい、クリスマスプレゼント』
宗司「それはまさかお歳暮」
守人「ちゃんとのしがついてる」
『今年は大変お世話になりました』
ぺこり、とお辞儀をしてプレゼントの箱をモリくんに渡す。モリくんは丁寧は動作で受け取ってくれた。
守人「あ、ご丁寧にどうも」
廉「あ、ありがとうございます。こちらこそお世話になりました」
空「完全にお歳暮」
望「中身は?」
SOARA「海苔」
剣介「海苔www」
空「高そうな海苔だ」
宗司「これは1箱5000円くらいのだな」
守人「なんでわかるの」
宗司「美味そうだな、と思って見てた。お歳暮コーナーで」
空「お歳暮コーナー見てたの!?」
『オリーブオイルか迷ったが、海苔の方が軽いし渡しやすいと思って』
望「えー、クリスマスプレゼント海苔ですかー?」
廉「望!ダメだよ、海苔美味しそうだろ」
望「宗司センパイくらいだって、海苔で喜ぶの」
宗司「美味そうだろうが、見ろこの海苔を」
剣介「宗司ってそんなに海苔好きだっけ」
守人「えっと…」
宗司が海苔好きなのか、それとも受け入れる為に必死なのか…よくわからないが、そんな可愛い後輩達のために、と私は別の箱を取り出した。
『望、これをあげよう』
望「あ、ありがとうございまーす。…ん?こ、これは…」
廉「こ、これは…!」
空「高級生チョコ…!海苔の倍のお値段と見た…」
チョコを前に目を輝かせる後輩達を眺めていると、剣介がそっと耳うちしてきた。
剣介「A姉いいの?あれ、リョウのプレゼントじゃないの?」
『しー、いいの。リョウにはまだ別の物がある』
剣介「ふーん?…俺にはないの?」
『後でな』
楽しそうなSOARAと、ちょっとだけ不服そうな剣介。『もう少し待ちなさい』と剣介の頭を撫でてやると、ぷくっと膨れた剣介が「ちょっとだけね」と言うから笑ってしまった。
『可愛い』
剣介「もー、A姉ー!」
『あはは、よしよし』
空「チョコうめぇぇ!ケンくんも食べよ!食べないと損する!」
廉「Aさんも、食べましょうよ!」
私があげたのに、私にもくれるのか。この後、SOARAと剣介と生チョコ食レポ大会が始まった。
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年12月4日 15時