聖夜の天使ちゃん!イブ編2話 ページ24
剣介「A姉ぇぇぇぇぇ!!」
始のコートにくるまりながら事務所に行き、ついてすぐ剣介に捕まった。
剣介「会いたかったー!俺のA!」
『なんだ、テンション高いな』
剣介「今年はA姉と一緒にクリスマス過ごせるんだぞ!?そりゃテンションもあがるよー!!」
ぎゅっと抱きついて来てそのままぴょんぴょん跳ねて喜ぶ剣介が可愛い。よしよしと頭を撫でてやると、私のコートの下に気付いた剣介が私が羽織っていたコートを広げた。
剣介「サンタ…さん?」
『そう、サンタさん。…似合わない?』
剣介「……。」
無言になった剣介は、じっと私の胸元から足先までを観察する。そして私の顔を見て、真顔でこう言った。
剣介「…今夜、俺と寝ない?」
『…は?』
どうした、と真顔で返すと「いっそ結婚しよう」とか言われたからお断りしておいた。
剣介「A姉、この格好はやばいって。耐えらんねぇよ、俺とかコウ、あとリョウが」
昂輝「ケン、お前と一緒にするな。多分1時間はもつ」
剣介「変わんねぇよ」
涼太「なんだかんだいって、衛が真っ先に…」
衛「ちょっ…や、やらないからね!?」
『みんな、来てたのか』
いつの間にか昂輝や涼太、衛も来ていて一緒に会話をしている。みんな私の格好を2度見していた。
衛「Aちゃん…寒くない?」
『くっそ寒い』
涼太「そんなサンタさんにプレゼント」
昂輝「クリスマスの手作りケープのプレゼントです」
羽織っていたコートをリョウに取られて露出した肩に、ふわりと温かいものがかけられる。それはフード付きの、サンタの衣装によく合うケープだった。
涼太「コサージュは俺が作った。みんなお揃い」
衛「可愛いよね、俺の宝物にしよっと」
剣介「A姉も一緒に、クリスマス楽しもうな!」
『…!ありがと』
昂輝「…可愛い。そろそろもたないかもしれない」
剣介「ダメじゃん」
涼太「……A、プレゼントくれる?」
『何が欲しいの』
涼太「A」
『…衛、あの3人大丈夫か?』
衛「うーん…ちょっと、ダメかも?」
『…』
剣介「すげぇよな、ツキプロの天使様がサンタさんか」
昂輝「可愛いな…本当に」
涼太「でも、もう少し露出控えてほしいよね…スカート短くない?」
剣介「ニーハイいいじゃん、可愛いよ」
昂輝「だが…Aさんが襲われないか心配だな」
なんか心配された私は、絶対離れるな、とGrowthの監視下に置かれることになった。
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年12月4日 15時