葱パGrowth 1話 ページ2
雪宮side
時は師走。ここは、Growth共有ルーム。
『わーい闇鍋！買ってきたあれ入れちゃお』
剣介｢なぁコウ、暗すぎて鍋すら見えない｣
昂輝｢そうだな。火傷しないよう気をつけろよ｣
衛｢あ、ここにペンライトが。ポチッとな｣
涼太｢まぶしい…｣
衛｢しかも自分の色だった。ちょっと毒々しいかな｣
『カチッと変えて、涼太カラーで』
剣介｢目に優しく感じる｣
涼太｢なんかお鍋に変なの入ってない？｣
昂輝｢冒頭でAさんが入れたものだな｣
衛｢冒頭｣
さてここで問題です。私がお鍋に入れたのはなんでしょう？……正解は…
『藁納豆です』
涼太｢出して｣
衛｢藁ごと入れちゃだめだよ？ほら、出そう｣
剣介｢他大丈夫？まともなやつ？｣
涼太｢コウが作ったものなら安心安全｣
『私は？』
涼太｢論外｣
昂輝｢とりあえず、Aさんが何もしていなければ…普通の鍋だ｣
衛｢この大量の白っぽいの何？｣
昂輝｢ネギだ。たくさん貰ったからな｣
涼太｢どうりでこの階ネギ臭いわけだ｣
剣介｢葱ましまし浅葱鍋だな。衛、ペンライト浅葱色ないの？｣
衛｢んー…ないねぇ｣
涼太｢暗闇でペンライト見てるの疲れた。電気つけてきて｣
衛｢はーいっ。点灯！ピッ｣
『いちいち可愛いな衛は。ほら、びしょびしょの藁納豆あげる』
衛｢うわーい…うわ…びしょびしょ…｣
涼太｢ほんと、やることが女子じゃない｣
散々な言われようだけど…私達は今、鍋パーティーをしています！なぜかって？みんなして仕事で色々な食材をもらったからだよ
『溢れんばかりの食材…』
剣介｢それぞれたくさん貰ったからな｣
涼太｢この大量のネギが鍋の半分を占めている｣
『私とコウでそれぞれ大量にもらったからだな』
衛｢まさかAちゃんがネギ担いで遊びに来るとは思わなかったよ｣
昂輝｢俺も、こんなに使ってもネギが減らないとは思わなかった｣
涼太｢しばらくGrowth階はネギ臭い｣
剣介｢慣れちゃえばどうってことないよ｣
衛｢我らは浅葱ですから｣
『ネギうま』
剣介｢ネギが主食になってる｣
昂輝｢明日はネギパだな｣
『ネギパ』
剣介｢面白そー！楽しみだなぁ｣
衛｢もちろんAちゃんも来るよね｣
『行く』
コウのネギ料理食べたいし、と頷くとコウがものすごく嬉しそうな顔をしていた。
涼太｢お鍋今日で食べ切れるかな｣
剣介｢いける！うまいもん！｣
お鍋はその日のうちに空になりました。
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年12月4日 15時
