いい肉の日。編2話 ページ44
朝から昂輝に好き放題された後、なぜか私達は普通の顔で共有ルームに行って、一緒に朝食を作った。
昂輝｢誤解を招く言い方をしましたね｣
『心の中を読まないで。ていうか、実際好き放題してたじゃない』
昂輝｢そんなことありませんよ。ちゃんとAさんの様子をうかがって、手を出しました｣
『そうだね、私の表情すごい見てたね』
衛｢待って。なんでAちゃんが居るの？｣
剣介｢おはよう…ってA姉じゃん｣
涼太｢…A、コウに何したの｣
朝から冷たい視線がささる。確かに今回、先に手を出したのは私だが…結果的には私が被害者だ。
昂輝｢夜這いされた｣
涼太｢A…｣
『朝だもん！朝の4時だもん！！』
剣介｢あ、わかった。お腹触りに来たのか｣
昂輝｢触られたし、俺も触った｣
剣介｢…ん？｣
衛｢コウくん、何触ったって？｣
昂輝｢Aさん｣
涼太｢…｣
昂輝｢身体のラインがとても綺麗だった｣
『……あ、やばい。卵焼き焦がした。これ衛のなのに』
衛｢アー｣
昂輝｢あと、肌がすべすべしてた｣
『…コウ？』
剣介｢もちもちすべすべだよな｣
昂輝｢そうだな｣
『やめなさいよ、卵焼きが焦げるから』
涼太｢炭だよね？それ｣
衛｢かつて食材であったもの…｣
朝食は、半分炭になりました。
『という訳で…衛？お腹失礼しまーす』
衛｢食後にやるの！？…は、はふぅぅぅ…｣
ばっ、と衛の服をめくってお腹に抱きつくと、衛が必死に息を吐くのが聞こえた。
『……うん』
衛｢え、なにその微妙な｣
剣介｢俺も触る〜｣
衛｢ケンくんまで、ご無体な…｣
剣介｢……。｣
衛｢黙らないで！！｣
『…』
衛｢Aちゃん！無理やりつままないの！！｣
……よし、衛はもういいか。
『…涼太、ちょっと服めくって？』
衛｢A！ちゃん！！｣
涼太｢変態女｣
『はいはい、ドSな涼太も好きだよ』
涼太｢なっ…もう！Aも脱がせるから！！｣
『は？…ちょっ、ごめ…待って涼太…！！』
涼太｢待たない。コウはよくて俺はダメなの？｣
『こわ…！助け、きゃあっ』
リョウに捕まった私はそのままソファに押し倒され、リョウとの攻防戦が始まった。
剣介｢うわー…激しいなぁ｣
昂輝｢ソファが壊れるんじゃないか…？｣
衛｢Aちゃんが…襲われてる…｣
涼太｢Aが脱ぐなら触ってもいいよ？｣
『〜っ、こいつ…！！』
朝からものすごく、体力を使ってる気がする。
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年11月1日 19時
