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スタンプラリー編6話 ページ13

剣介「知らない間にA姉のスタンプ用紙がカラフルに…」

翌日、Growthの皆とお仕事。ケンは昨日のうちにスタンプをたくさん集めたらしく私に自慢したかったようだ。

剣介「くっ…負けた、悔しい」

涼太「まだ2日目でしょ」

衛「Aちゃんは届けたついでにスタンプ交換したんだね」

『そう。いっぱいたまった』

カラフルなスタンプ用紙を見て、なんだか嬉しくてふっと笑うと、後ろからすっと手が伸びてきた。

『…?』

その手は私を優しく包み込み、片手で頭を優しく撫でられた。昂輝かな、と首を動かして振り向くと予想通り昂輝と目が合った。

昂輝「俺も、Aさんのスタンプ欲しいです」

『いいけど…なんかやたら近いな』

剣介「昨日A姉に会えなかったせいだよ」

涼太「コウ、姉さんに会いたかったんだって」

剣介「リョウもだろ」

『そうなの?…そうか、ありがとう』

昂輝「何日も、会えなかったから…その、心配で」

衛「スタンプ制作と仕事同時進行だって聞いたから、倒れてないかって皆心配したんだよ?」

剣介「そうだぞー」

涼太「お疲れ様、A」

『…』

涼太「……何、その顔」

『いや…こんなに心配してくれるのか、って』

剣介「なんだそれ、当たり前じゃん」

昂輝「クマが出来てます、今日はゆっくり休んでくださいね」

『…あ、りがと』

なんだろう、この優しさがすごい心地いい。急に照れくさくなって緩む頬を隠そうと俯くと、剣介が私の顎をくいっとあげて覗き込んできた。

剣介「照れてる?」

『!?…て、照れてないっ』

衛「Aちゃんのデレがきた…!」

涼太「写真撮っとこ」

昂輝「後で送ってほしい」

涼太「了解」

衛「ふふ、今日はAちゃんのお疲れ様パーティでもしよっか」

剣介「ついでにスタンプ交換でもしようぜ」

昂輝「じゃあ、買い物をしてから帰ろうか」

涼太「今夜はコウの手作り?やったぁ」

『拒否権なしかよ』

剣介「嬉しいくせに〜」

衛「嬉しそうだね、Aちゃん?」

『う…。寝不足かな、調子狂う…』

昂輝「いいんですよ、俺はどんな貴方でも好きです」

『…あー、もう…』

涼太「変なの、今日どうしたの」

こっちが聞きたい。…でも、その後Growthの皆は本当にお疲れ様パーティをひらいてくれて、その後は皆でスタンプ交換をした。


そしてしばらくの間、ツキプロではスタンプラリーが流行った。

ゲームをしよう。編1話→←スタンプラリー編5話



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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年11月1日 19時

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