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自信を持って《藤村衛》 ページ7

☆バレンタインネタです。(またしても)コウくんの妹で、衛さんの彼女さんです。

俺の彼女は、コウくんの妹さん。コウくんに似てなんでも出来る子だけど、彼女…Aちゃんは、極端に自分に自信が無い。

『これ、バレンタイン…兄さんの方が美味しいけど、お世話になってるから。いつもありがと。』

そう言ってリョウくんやケンくんにチョコを渡している姿を目撃した。二人ともAちゃんのチョコ美味しいから好きだよってフォローするんだけど、いまいち彼女に届かないんだよね。

「「衛、あとは頼んだ」」

二人とばっちり目が合ってしまった俺は、二人に口パクのメッセージを受け取ってしまった。…っと、彼女がこっち来た。

『衛。バレンタインデーのチョコ…兄さんの方が…んっ!?』

Aちゃんがこっちに来てソファの俺の隣に座ったところで彼女を捕まえて唇で彼女の口を塞ぐ。もはや最後まで言わせないという作戦です。

『んん…まもるっ…、』

俺の肩を押して何かを伝えようとするAちゃん。大丈夫、ケンくんとリョウくんなら部屋から出ていったよ。

「…ん…ちゅっ、どうしたの?Aちゃん」

わざとらしく音を立ててから離して、何事も無かったかのように返す。Aちゃんの顔は真っ赤で、涙目なのがすごくかわいい。

「ふふっ、かわいい。どうしたのかな?A?」

反応が面白くて、耳元でわざと低い声を出してみたりする。表情は見えないけど、小さな身体がビクッと大きく揺れたのはわかる。

『あ、あの…バレンタイン、の…チョコです…』

震えた声でおそるおそる俺にチョコを渡してくる。ありがとう、と笑って受け取って中身を見ると、めちゃくちゃ手の込んだチョコが入っていた。

「え、めっちゃすごい…これ手作り!?プロかな?」

『衛、嘘は良くない…!兄さんには、んぅっ…』

またコウくんと比べてマイナスなことを言おうとする彼女の口を塞ぐ。

「ん…コウくんはお兄さんなんだから、君より上手なのは当たり前だと思うよ。だって君より長く生きているんだから。」

『で、でも…ひゃっ!?』

まだ懲りない彼女の首筋を撫でる。彼女の弱点は分かっているから、キス以外でも口は塞げる。

『…っ…、衛、いじわるだ…』

彼女を見るとぽろぽろと涙を流していた。俺はぎょっとして、チョコをテーブルに置いてから泣いてしまった彼女を抱きしめた。

続き→←欲しいもの《衛藤昂輝》



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雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます!まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります!(*´∀`*) (2019年2月14日 17時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します! とってもいい作品でした!これからも応援してます! (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年2月12日 23時

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