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衛「うぅ…俺、どうしたら…?」
『衛さん、小道具の花かんむりと花束です!これをうまく使いましょう』
衛「な、なるほど!花かんむりをのせればいいのかな!?」
衛さん、緊張しすぎです。
『おしとやかに行きましょう。』
うまくフォローしながら衛さんも無事終了。そそくさと退散していった衛さんは、なぜかすれ違いざまに持っていた花かんむりを剣介の頭にのせた。
剣介「なんで花かんむり(笑)」
衛「え、えーっと、Aちゃんとおそろい!」
『衛さんお疲れ様です』
衛「う、うん!二人とも頑張って!!」
そう言って衛さんは昂輝の方へ駆け寄って行った。後ろ姿が犬みたいだなと見ていると、剣介に手を引かれて、カメラの前に連れてこられた。
『……?いきなりね』
剣介「しー、静かに。…A、何も言わずに俺に合わせてくれるか?」
顔をぐいっと近付けて、静かに話しかけてきた剣介に思わずどきっとしてしまった。逃げられないように腰に手を回されてるから、距離をとれない…
『……わ、かった…お願いします』
剣介「うん、いいこだな」
剣介は私の頬にキスをして、抱きしめてきた。しばらく剣介に身を委ねていると、身体がふわりと浮かんだ。
剣介「よっ…と、A、口許を花束で隠してて?」
私を軽々とお姫様抱っこした剣介が、耳元で囁いた。言われた通りカメラから口許が隠れるように花束を持つと、唇の端に柔らかい感覚があった。
『……ん…え…?』
剣介「…今はまだ、端っこな?次はその美味そうな唇を奪うから…覚悟してろよ?」
不敵に笑った剣介にぞくっとして、でも少しだけ嬉しくて、顔が真っ赤になった気がしたから花束で顔を隠してしまった。
撮影が終わり、着替えてからGrowthの控え室に向かった。部屋には剣介しかいなかった。
『みんないないんだ?』
剣介「あ…おぉ、リョウと衛は飲み物買いに行って、コウは望月さんに呼ばれた。」
二人きりの空間で、私は剣介の隣に座った。剣介を見上げると、顔を真っ赤にしている。
『ふっ…可愛いよね、剣介って』
剣介「なっ…Aのほうが可愛いよ!俺、冗談じゃなく本気でAが好きだから!」
『知ってる。いつもありがとう』
そう言って剣介に笑いかけたら、剣介は私を引き寄せて腕の中に閉じ込めた。
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雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます!まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります!(*´∀`*) (2019年2月14日 17時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します! とってもいい作品でした!これからも応援してます! (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年2月12日 23時