調教《衛藤昂輝、桜庭涼太》 ページ45
☆Aさんはツキプロの女優さん
『───っ、痛い痛い、ストップ！！』
今、目の前にいる彼女…Aは涙目になりながら俺とリョウの間から逃げ出した。
昂輝｢どうした？なにか間違えたか？｣
涼太｢間違えてないよ、Aが耐えられなかったんだ。そうでしょ？｣
リョウの言葉に、壁際に座り込んだAが小さく頷いた。
『痛かったんだよう…もっと優しくして？』
涼太｢だって、思い切りって書いてあったよ？｣
Aは同い歳で同じ高校、大学に通うツキプロの女優だ。今はリョウとドラマの練習に付き合っている。彼女は極端に、触られるのが苦手なんだ。
『抱きしめられるのとかは、まぁ…慣れてきたけど…首を触られるのは、やっぱ嫌だ』
昂輝｢…じゃあ、次はそこに慣れよう？現場で嫌だって逃げる訳にはいかないだろ？｣
『うっ、はぁい…』
涼太｢じゃあA、そのままで｣
そう言ってリョウがAを壁と自分の間に閉じ込めた。…いわゆる、壁ドン？というやつだ。Aは怖がって俺に助けを求めたが…慣れるためだ、諦めてくれ。
『…っ…涼太……やっ、痛いっ』
リョウは抵抗するAの両手首を掴んで壁に押さえ、首筋を舐めてから噛み付く。俺達がやっているのは、吸血鬼の役だ。Aが出るドラマでは、彼女は複数の吸血鬼に狙われる女性の役らしい。
『昂輝っ…たすけ、て…』
一生懸命リョウに抵抗するAを見捨てるほど冷たくはないが…これも彼女のためだ、と目を伏せて彼女に近付いた。
『…昂輝っ…こう、き…？』
縋るように助けを求める彼女の声を聞き流し、じたばたと動かしているAの片脚を手に取った。
昂輝｢…綺麗な脚だな…｣
台本にある通り、俺は彼女の脚に噛み付いた。足を触るのは初めてだからと優しく甘噛みすると、彼女の体がびくっとはねたのがわかった。
『はぁ…は、ぁ…やだっ、もうやめてよ…死んじゃうからっ、涼太も昂輝も、やめて…？』
Aはぽろぽろ涙を零しながら、嫌だと首を振った。…最初に相談してきたのは彼女だった。触られるのが苦手だから、協力してほしいと頑張ってお願いしに来てくれた。だから、俺もリョウもこうしてAが慣れるように頑張っているんだが…
昂輝｢難しいな…｣
涼太｢…なにがそんなに嫌なの？そこまで嫌がる理由って、何かあるの？｣
リョウが泣いてしまったAの顔を覗き込むと、Aは顔を真っ赤にして俯いた。
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雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます！まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります！(*´∀｀*) (2019年2月14日 17時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します！ とってもいい作品でした！これからも応援してます！ (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年2月12日 23時
