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続き ページ39

「少しくすぐったいだろうが、頑張れよ?」

コウはいわゆる壁ドンというやつをしてきて、耳元で優しく囁いてから、服の中に手を入れてきた。

『…ちょっ、待ってコウ!何してるの!?』

「なにって、台本に書いてあるままの事だ」

私は今、ワンピースを着ている。私が着てるやつ結構ふわっとしてるというか、余裕があるやつだから簡単に手を入れられるんだよね、ってそんな事言ってる場合じゃないっ!

『やっ、んん…やめて、コウ…くすぐったい…』

太腿や腹の辺りをコウの冷たい指先があたるたびに、体がびくびく震える。正座した状態の脚をぎゅっと閉じると、コウの指が脚を広げようと太腿の間に入ってきた。

『ひゃ、つめたっ…、やだやだっ、撫でないでっ』

指から逃れようと脚を広げると、その間にコウの片足が入ってきて脚が閉じられなくなった。それによりさらにコウとの距離が近づく。顔をまともに見られない…

『…コウ、なんのつもり…?』

「なんのつもり?台本のままやっただけだぞ。それに、まだまだこれからだ」

そう言ってまた彼は服の中に手を入れ、背中を指でなぞる。それと同時に優しく抱きしめられ、頭を撫でられる。その一瞬、安心したすきに下着の金具が外された。

『え…な、に…?』

「外れたな。…で、これを取って、と」

『ちょっ…嘘、なんで…っ、んっ』

下着を取られたせいだ。ちょっと動いただけで反応してしまう。台本の中身よくわかってないけど、確かにこんな感じのあったような…

「大丈夫、怖くない怖くない」

コウが次に何をするのかわからなくて怖くなったことに気付いた彼は、また優しく頭を撫でてくれた。

「……それで、次なんだが」

するとコウは一瞬躊躇うような顔を見せてから、私の胸に顔をうずめた。

『ひぁっ!?なっ、んっ、くすぐった、い…』

私は驚いて、訳分からなくて怖くなってコウを思い切り押した。でも、腰に手を回してるから離れない。

『っ…やだっ、やめてよコウ!!』

そして今に至るのだ。少し冷静になってから、コウのさっきの一瞬の表情と今の平然とした表情のことを考えると、きっと彼は覚悟を決めて付き合ってくれているんだと思う。

『……付き合ってくれるのは有難い、頼んだのも、相談したのも私…だけど、コウ…好きでもない人にそんなことまで、しなくていいんだよ』

涙を堪えきれず、泣きながらそう告げると、コウは驚いた顔で私を見た。

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雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます!まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります!(*´∀`*) (2019年2月14日 17時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します! とってもいい作品でした!これからも応援してます! (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪藤 | 作成日時:2019年2月12日 23時

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