続き ページ32
昂輝「おかあしゃんのつくるりょうりは、おいしいな」
昂輝くんに褒められた…。嬉しい。
剣介「おかあしゃん、こんやははんばーぐたべたい!」
涼太「おれもおかあしゃんのりょうりたべたい」
二人がキラキラした目で見てくる。三人がいつまでこのままかはわからないけど、とりあえず戻らないなら私が作るしかない。
『じゃあ、みんなでハンバーグ作ろうか』
剣介「やったー!」
昂輝「たのしみ、だな」
涼太「おてつだいがんばるね」
『かわいいっ、めっちゃ眩しい』
衛「わかります、かわいいよね…」
衛くんの言葉に全力で頷く。すると、衛くんがにこにこしながら頭を撫でてきた。
『…??どうしたの衛くん』
衛「いやぁ、かわいいなぁって」
『……??』
なぜ私を見るのだろう、と考えていると剣介くんと涼太くんが衛くんに突進した。
剣介「おかあしゃんにてをだすなー!」
涼太「ぬけがけは、だめっ!」
衛「えっ!?ケンくん!?リョウくん!?なんで、ちょっ、痛いです痛いです噛まないでぇぇ」
『あ、こら、噛み付いちゃダメだよ』
昂輝「…おかあしゃん、まもりゅにいじめられたのか?」
ぼんやりしていた昂輝くんが剣介くん達が騒いでいるのに気付いて心配してくれた。私がなんでもないよ、と頭を撫でると彼は嬉しそうに笑ってくれた。
昂輝「ふふっ、なでられるの、うれしい」
昂輝くんの笑顔に癒され、一生頑張れるとか思った。その後しばらくしてからうとうとし始めた子供達を寝かせて、今夜のハンバーグに必要な食材を確認した。
『…全部あるな。』
衛「買い出しは大丈夫?必要なものがあれば、俺が買ってきますよ」
後ろから衛くんが声をかけてきた。私は大丈夫だよ、と笑って子供達が身を寄せあって眠るソファに近づいた。
『かわいいね。普段の大人っぽさがあんまりなくて…自由で…、なにより甘えてくれるの嬉しいな』
普段は遠慮ばかりで、マネージャーとして申し訳なく思うくらいだ。だから、こうして頼ってくれることがとても嬉しい。そんなことを考えていると、隣に座った衛くんが抱きしめてきた。
『…衛くん?なに、どうしたの??』
衛「三人は子供になってAさんに甘えられるのに、俺はそのままだから…今だけ、甘えたいです…」
『なんだそれ、いつでも頼りなよ?』
衛くんの頭を撫でると、彼は照れくさそうに笑って首に顔を埋めてきた。そのまま眠くなって、私は意識を手放した。
46人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます!まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります!(*´∀`*) (2019年2月14日 17時) (レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します! とってもいい作品でした!これからも応援してます! (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪藤 | 作成日時:2019年2月12日 23時