愛されたい《八重樫剣介》 ページ4
☆Aさんはケンくんの彼女さん
付き合ってけっこう経つんだけど…
『ケンくん、手、繋いじゃダメ？』
大学の帰り道。仕事はないみたいだから一緒に帰ることになった私の彼氏…ケンくんこと八重樫剣介くんを見上げて言ってみた。
｢え！？…え、あ、うん…いいよ…？｣
そう言っておそるおそる手を出してくれるケンくん。彼が自分から行動を起こすことはまずない。
いつも、私が言ってからなのだ。
｢うん、ありがとう｣
でもやっぱり繋げるのは嬉しくて、笑顔でお礼を言う。すると彼は驚いて顔を逸らしてしまった。
♪。.:＊・゜♪。.:＊・゜
『という訳なんですが、助けてください。』
Growthの皆さんがオフの日。衛さんにケンくんのことを連れ出してもらい、その隙に涼太くんと昂輝くんに全てを打ち明けた。
｢無理だね、諦めよう。｣
『涼太くん笑顔で冷たいね？』
私は一体、涼太くんになにをしたのだ。
彼はなぜか私に冷たい。
｢…いっそのこと、本人に聞いたらどうだ？｣
『昂輝くん？私の話聞いてた？』
私は聞いてもはぐらかされると君たちに相談した。
彼ら私の話聞いてなかったのか？
『…衛さんに相談すればよかった。』
そう言って、天井を見上げて笑顔でケンくんを連れ出してくれた衛さんの姿を思い浮かべる。
すると、目の前に座っていた二人からくすくすと笑い声が聞こえた。
『…何を笑っとんのや』
｢いや、悪い…面白かったからつい｣
二人揃ってくつくつと笑っている。すごい腹立つけど綺麗だから許してあげよう←
『なにが面白いのさ』
｢ふふっ、ケンも全く同じ話をしてたんだよ｣
そう言って涼太くんは楽しそうに笑って席を立ち、共有ルームの扉を開けた。
｢Aちゃん！騙してごめんね！｣
『……え、なんで衛さんいるの？』
共有ルームの扉の向こうにはケンくんを連れ出したはずの衛さんが立っていた。…ということは。
｢…A、ごめんな？｣
『け、ケンくん…！？』
この話、全部聞かれてたんだね！？
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雪藤(プロフ) - あいりさん» コメントと応援ありがとうございます！まだまだ初心者ですが、これからも頑張ります！(*´∀｀*) (2019年2月14日 17時) (
レス) id: e3a335fc77 (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - コメント失礼します！ とってもいい作品でした！これからも応援してます！ (2019年2月14日 16時) (レス) id: 6a2f1ef967 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪藤 | 作成日時：2019年2月12日 23時
