別れ際 ページ31
バビと色々な話をした。
彼は自分の事をペラペラ喋る訳ではないけど、
ソユンちゃんへの思いとか、入園式について行きたかったとか、ソユンちゃんが家に帰ってからどんな話をしてくれるとか。
ユキさんと皆んなの関係とか、ユニョンくんとユリさんはああ見えてもお互い一目惚れして付き合ったとか、少し前は精神的に落ち込んでた話とか。
今私にだけくれるバビの笑顔はどれ程貴重なものか。
明日になったらまた、いつもの日々が始まる。
普通の一般人とアイドル。
また高い高い壁に阻まれて過ごさなければならない。
この夢の様な時を焼き付けたくて、私はバビの話す顔をジッと見つめた。
私の視線があまりにも熱いのか、バビは時々ほっぺを赤くしてふっと目を逸らした。
だけど、また違う話しをしてこっちを見てくれる。
バビの話で私が笑うと嬉しそうにする。
これは自惚れ？
楽しくて本気で時間が止まって欲しいと思った。
だけど、夢の様な時間は直ぐに終わりが来るもので…
あっという間に私のマンションの下に着いてしまった。
運転手さんとバビにお礼を言って、名残惜しい車を降りた。
その後にバビも軽い身のこなしでトンと車を降りるとポケットに両手を突っ込み寒そうに肩をあげてお別れを言いに来てくれた。
優しい顔で私を見るバビ。
そのバビの顔を見ると、だんだん帰りたくなくなる。
だけど、子供じゃあるまいし、帰りたくないなんて言えるわけがなく、ちゃんと自分の気持ちを笑顔で伝える。
「今日は夢の様な時間をありがとう！
これからも頑張って下さいね。そして応援しています！」
バビも照れくさそうに、目を細めて笑顔で、
「こちらこそ楽しかった！ありがとう」
と言った。
その笑顔を見るとますます体が動きたくないと言う。
胸の奥から何かが出てきて、体を埋め尽くす様な感覚。
だけど、それを隠さないといけないと思う葛藤。
「好き」が溢れて、胸が痛い。
初めて好きになった時よりも、2回目に好きになった時よりも、さっき好きになった時よりも、今はもっと好きになっている。
そして、傷の様にだんだん心を苦しくさせる。
なぜなら叶わない恋だから。
目の前にいる人はとても遠い所にいるから。
だけど、今日の思い出だけで私は一生強く生きていけると、大げさだけどそんな気持ちだった。
しばらく無言が続いた。
私はバビが車に乗るのを見届けたくて、じっと彼を見つめていたけど、彼もそこから動こうとしなかった。
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Yuki(プロフ) - Leeさん» 失礼しました！とりあえず直せる所は直しました。またちゃんと確認してみます。読んでくださってありがとうございます。 (2018年4月2日 21時) (
レス) id: d42966efe2 (このIDを非表示/違反報告)
Lee(プロフ) - いつも楽しみに小説読ませて頂いています。ただ、たまに先生の名前が変換されてない時があります。そして、一応がいちおうではなくいちようとなっています。そこの２つを直していただければと思います。上から目線ですみません。 (2018年4月1日 14時) (レス) id: 5073b0f41b (このIDを非表示/違反報告)
YUPPY(プロフ) - あかねさん» コメント頂きありがとうございます(^^)しかも、楽しみにして頂いてるなんて、嬉しい限りです(涙)これからも、宜しくお願いします(^^) (2018年3月27日 20時) (レス) id: 8d05525993 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki(プロフ) - あかねさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私も更新頑張れそうですT^Tありがとう！！ (2018年3月25日 7時) (レス) id: d42966efe2 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初めてコメントさせて頂きます！毎日更新が楽しみで仕事も頑張れます！続き楽しみにしてますね！ (2018年3月25日 3時) (レス) id: 260b7cf703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yuki | 作成日時：2018年3月1日 12時
