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姫様、出口を目指します。 ページ7

[A side]


『ふ...不具合...』


必死に笑顔を取り繕うにも

まさかの事実に頬が引き攣る。


アタ〔因みに無線機になっておるから

使えるなら問題ないじゃろ!〕


『無線機...スパイみたいで格好良いですね!』


すると、ハチ様が閉鎖的な

暗い線路の先の明かりに気がつく。


8「あっ、出口かな!?」


外に出る時、暗所から出た影響か

目の奥がツーンとなる感覚がやってきて

思わず目をキュッと5秒程、瞑ってしまう。


これは昔からの癖だ。


目にやってくる刺激が収まり

そっと右目を開けると

広い駅のホームが広がっていた。


ゴー「広ーい!」


8「ここは?」


アタ「駅のホームのようじゃの。」


ゴーグル様が先をズンズン歩き、

ハチ様がその後ろを

アタリメ様のペースに合わせ、

ゆっくりと並行して歩く。

私はその更に1歩手前で軽くダイナモローラーを

構えながら警戒し歩いていた。


すると目の前に

顔の様な配置のナニカがあった。


私は軽く構えていたダイナモローラーを

更に手前に持っていった。


なんというか...このナニカから

良からぬ雰囲気を薄らと感じる。


確証は無い。 でもこの直感(第六感)は外れた事は無い。


...警戒は、続けた方がいいだろう。


そんな私の警戒とは裏腹に

トトトと無防備でナニカに駆け寄るゴーグル。


ゴー「あっデンワだ!」


アタ「おおっ 助けを呼ぶんじゃ!」


しかし、アタリメ様の言葉とは裏腹に

ラーメンを頼むゴーグル様。


なんならアタリメ様もそれに乗じて

チャーハンを頼み出す始末。


8「いや、それより助けを呼ぼう!」


私、ハチ様が居てくれて

心底良かったと思いました。


本当にアレが【電話】なら

アフタヌーンティーを頼みたい所でしたけど。


ノーレース様が注いでくださった

ハーブティーを思い出し、

早く帰らなくちゃと言う思いが強くなる。


そんな時、不意に「ガガ...ピーッ。」と音を

ナニカから出る。


ゴー「あれっ?」


一斉に視線がナニカに集まる。


?「オヤッ あなたはNo.10008デスね!」


『ッ...!』


ダイナモローラーを違和感の無いように、

且つ何時でも攻撃出来るように構える。


8「デンワ自体がしゃべった?」


ハチ様が驚きの余り1歩後退する。


そのハチ様とは反対に1歩前に出るアタリメ様。


アタ「8号のことを知っておるのか?」


ナニカは無機質なら音で喋り続ける。


デン「ワタシはツアーアドバイザーです。

アナタは10008番目の

チャレンジャーになりマス。」

姫様、外を目指します。→←せんしゅめイカん【オクト編】



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林檎檸檬 - まっって下さい姫様ダイナモ使いなのですか!?…その可憐な見た目で重量級の武器を扱う姫様…とてつもなく萌えますね!姫様の臣下として影ながら応援しております! (3月11日 18時) (レス) @page5 id: 3b03376d96 (このIDを非表示/違反報告)
王馬 - エンペラーとプリンツ好きなので嬉しいです!頑張って下さい!応援してます! (3月10日 9時) (レス) @page5 id: e434c6676b (このIDを非表示/違反報告)
夜宵 - 姫様めっちゃ可愛いです!ハチとゴーグルも可愛い、、、。 (3月9日 15時) (レス) id: 0e050d2245 (このIDを非表示/違反報告)
暇人 - 楽しみにしてますー (3月5日 22時) (レス) @page5 id: 4cc781ec23 (このIDを非表示/違反報告)
あお - あー、好きです。応援してます。 (3月5日 17時) (レス) @page3 id: 4f6d70bcc4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒスイ | 作者ホームページ:*そんなページは無いようだ  
作成日時:2024年3月2日 9時

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