2回目の初恋.Akito 2* (ページ22)

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照『この子、俺の彼女なんでっ』

『あっ...照史くん？』

背中から伝わる
照史くんの体温を熱い

照『A、行こか。』

さっきの人が肩に腕を乗せられた時
あんなに嫌だったのに...

相手が好きな人だと
こんなにも気持ちって違うんや...

「てめぇ、何なんだよ！」

振りかざされた手が

降ろされた時
鈍い音がした

『照史くんッ！』

「おい、やりすぎや！」
「こら、やばいんちゃう？」

倒れた照史くんを見て
慌ててどっかに逃げて行った

『照史くんッ！ねぇ！』

体を揺さぶっても
起きへん

『照史くん、死んだら嫌や～泣』

照『アホかっ笑
こんなんで、死なへんわ笑』

そう言って
体だけ起こした

『だって、全然目開けへんから泣』

照『こーゆう時は、死んだふりや！』

"それ熊や！"って言うツッコミを
する余裕なんてなかった

照『てか、俺かっこ悪いな...』

『照史くん、血でてるやん！』

照『このぐらい全然、平気やって！』

平気なわけないやん！
でも...なんも持ってへんし

急いで近くのコンビニで
治療道具を買った

『ちょっと染みるで？』

照『イテッ』

消毒液と絆創膏
売ってたから助かった

『赤くなってるし...アザになるかもしれん。』

平気やって照史くんは
言うけど...

もとはといえば
私のせいだし...

照『そんな暗い顔せんでええって！
Aにケガなくてよかったし！
それに........』

照『A、浴衣姿
可愛すぎて気がつかなかった
俺のせいやしな？』

そんなこと言うなんて...
ホンマにずるい。

『傷...すぐ治るとええけど。』

私がそう言うと

照史くんは

そうやな～って

何か考えながら

照『ちゅーしてくれたら
すぐ治るかもしれへんな～』

私の大好きな笑顔で
そう言った。