《雪色の旋律》SnowManと私のスクールアイドル日誌 2

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貴「転校って本当に怖いことだって思います。
私もそうでした。
でも、そのお陰で今私たちは岩本くんに出会えています。」





深「ご家族の方も、照も色々あったと思います。
でも、俺たちと照と出会わせてくれてありがとうございます。」





宮「沢山辛い思いをしてきたと思う。
そんな中で、この学校に来てくれて本当にありがとう。」





佐「照、出会ってくれて、俺たちとスクールアイドルをしてくれて本当にありがとう。」





私たちは岩本くんと岩本くんの家族に向かって深く、深く頭を下げた。





岩「なんだよ…お前ら…」





「本当に、ありがとうございます…。」





岩本くんのお母様は涙ぐみながらそう言って私たちに頭を下げた。





岩「俺、今すごく楽しい。
みんなとスクールアイドルやれて、自分が求めていたものをくれる仲間に出会えて、毎日がこんなに楽しいの初めてなんだ。」





貴「岩本くん…。」





岩「これから、もっと、聞いて欲しい。
スクールアイドルのこと、学校のこと、友達のこと。
いっぱい、いっぱい、話したい…」





涙を流しながら必死に言葉を紡ぐ岩本くんの姿に、私まで泣きそうになる。





岩「今までも話したかった、けど、分からなかった…。
どこか諦めてる自分がいて、何も、話せなくて、向き合えなくて、」





「照…」





岩「これからはいっぱい話したい。
家族みんなでいっぱい話がしたい…」





素直になるのって意外と難しくて。




私だって本当は大好きな音楽に向き合うことが怖くて。
向き合い方も忘れて、諦めて。




でもそんな私の前に佐久間くんが現れて、手を差し伸べてくれた。





またひとつ、小さな奇跡が重なっていくんだ。

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