《雪色の旋律》SnowManと私のスクールアイドル日誌 (ページ41)

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「私の息子も雪城学園なのよ。」

貴「そうなんですね。何年生なんですか？」

「1年生の体育科、岩本照って知ってるかしら？」

貴「い、岩本くんのお母様！？」

「あら、知ってるの？
照、学校ではどんな感じなの？」

貴「えっと…あの…」

岩本くんのお母様の話によると、
岩本くんは昔から両親の仕事の都合で転校が多く、
そのせいでどんどん心を閉ざし、
今では家族とあまり話をしなくなってしまったと言う。

貴「そうだったんですか…。」

「あの子、学校のこととか何も話さないから分からなくて。
最近帰りが遅いから心配してたけど、部活やっていたのね…。」

貴「岩本くんはとても頼りになって、
ダンスが上手くて、私たちにとって必要不可欠なメンバーの一人です！」

「そういう風に言ってくれる子がいてくれてとても嬉しいわ。
ありがとうね。」

貴「あ、あの…良かったらなんですが。」

余計なことなのかもしれない。

でも＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

岩本くんが佐久間くんに出会ったこと
スクールアイドル部に入ったこと
これらは全部運命なんだと思う。

だったら私がこんな気持ちになるのもきっと
偶然なんかじゃなくて運命で。

私が彼に過去の自分を重ねてしまうのも必然なんだと思う。

お節介だとしても、過去の自分を救うためのエゴだとしても、こんなことを思いついてしまう。

そんな私は本当に厄介な奴だなぁなんて。