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貴「前居た学校でダンス部だって聞いて…。」
？「あー…、ダンス部ではない。
ダンスをやってるだけ。」
佐「スクールアイドルは、1から曲を自分たちで作って、振りも自分たちで作って、全部自分たちで作り上げていくんだ。」
？「へー…。」
表情ひとつ変えず、何か諦めたような瞳で私たちを見る彼。
貴「踊ること、好きじゃないんですか？」
？「踊るのは1人でも出来るから。」
貴「え…」
佐「俺、君のダンス見てみたいなぁ！」
？「俺は1人で踊るから。
スクールアイドル部には入らない。
どうせ俺は1人でしか踊り続けられない。」
"どうせ"
彼のその言葉に以前の自分を重ねてしまった。
佐久間くんが変えてくれたから私は今ここに存在できてて、毎日が楽しくて。
佐久間くんが私にしてくれたことを私も誰かにしたいと思った。
諦めないことが小さな奇跡を生むなら。
貴「い、岩本照くん！」
先程伊澄に教えてもらった彼の名前を呼んでみる。
岩「なに。」
貴「私、諦めません！
私は貴方とスクールアイドルがしたい！」
深「俺も。」
宮「俺も。」
佐「佐久間さんもー！」
諦めないことが夢への手がかりなんだって。
貴「岩本くんは、ひとりじゃないですから！」
岩「なっ…。」
貴「君を必要としてる人がここにいる。
君とアイドルをしたい人達がここに4人もいます！」
深「そそ。」
岩「なんでそこまで…。」
佐「"助けて"って目をしてたから。」
岩「え…」
佐「俺、佐久間大介。よろしく、照。」
深「深澤辰哉。」
宮「宮舘涼太です。よろしくね。」
貴「水瀬Aです。
私たち、諦めませんから！」
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作者名：雪色ぺんぎん | 作成日時：2021年8月22日 0時
