《雪色の旋律》SnowManと私のスクールアイドル日誌 (ページ18)

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佐久間くんの声を合図に曲が始まる。

何度も何度も見てきたはずの彼らのダンス。
何度も何度も聴いてきたはずの彼らの歌声。

それなのにステージに立つだけでこんなに違うなんて。

貴「凄い…。」

眩しいくらいの彼らの輝きは、もう私の心を離してくれない。

言葉にしがたい彼らの魅力に、気づけば涙が出ていた。

佐久間くんはとても楽しそうに、全身で大好きを叫んでるように踊る。そう、まるで踊るために生まれてきたような人。

深澤くんは一つ一つの振りを正確に、丁寧に踊る。激しいダンスなのに余裕を感じるその帝王感に惹き込まれる。

まるで熱く激しく輝く太陽と、静かに密やかに光る月のような2人。

貴「さっくん！ふっか！さっくん！ふっか！」

アイドルのライブなんて行ったことないから、
正直このコーレスが合っているかは分からない。

でも一生懸命に叫ぶ。

ここに、君たちのファンがいるんだって。
必要としてるんだって。

私の全身全霊のこの思いが2人に届くように。

あぁ、私はなんて贅沢者なんだろう。
自分が作った曲をこんな素敵な2人に歌って、踊ってもらえるなんて。

正直、自分のことは生まれて1度も好きになれたことは無い。
でも、こんな素敵な2人に歌ってもらえる曲を作ることが出来ている自分は好きだ。

あぁ、本当に、大好きなんだ。