いじわる ページ7
話を終えた私たちは寮へと戻ってきた
、、
亮介「あれ、今から部屋行こうとしてたんだけど。」
A「あ、すみません！少し外で話してました。」
亮介「ふーん。2人っきりで…ねぇ。」
A「あ、あの！決してそういうつもりじゃっ…！」
この状況、何を言っても言い訳にしかならない
御幸「亮さん、わかってて言ってるでしょ(汗」
亮介「ん？どーかなー。」
御幸「いじわるだなー。おい、A、大丈夫だか…ら。」
その言葉は私には届いていなかった
御幸「ったくもー、亮さんどうしてくれるんですか。」
亮介「俺のせいなの？」
御幸「いや、俺のせいですけど…。」
一也は私の頭の上にポンっと手を乗せた
御幸「すみませんでした、亮さん。こいつ頼んでもいいですか？」
亮介「え、この状況で俺に任せちゃっていいの？」
御幸「今のこいつに俺がなに言ってもダメですよ。」
亮介「ふーん。じゃあもらってくけど。」
亮介さんは私の手を掴んで、わたしの部屋へと向かった
亮介「よっこいしょ。Aも座れば？」
私も亮介さんの前に座る
A「あの、ほんとにただ話してただけで…。」
喋り出した途端、じわっと涙が込み上げてきた
自分が悪いのにここで泣くのはおかしい
私は必死に耐えた
亮介「ふっ、かわいいな(ボソッ
あのさ、ちゃんとわかってるから。」
A「…えっ？」
亮介「御幸とお前が2人っきりでそーゆー事するわけないじゃん。夏に来て一緒にいた時からちゃんとわかってるよ。」
A「でもさっき…。」
亮介「それはちょっとお前をいじめたかったからだよ。御幸はちゃんと気づいてたよ？俺がわかってて意地悪してんの。」
A「じゃあ監督に言ったりは…」
亮介「してもいない事言うわけないでしょ。」
A「よかった…っ」
その瞬間、我慢していた涙がこぼれ落ちた
亮介「あーあ、泣かせちゃった。」
亮介さんは溢れた涙をそっと指で拭いてくれた
A「ご、ごめんなさいっ」
涙を拭くためゴシゴシとこする
亮介「だーめ、赤くなっちゃうよ。」
そう言って両腕を掴まれた
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作者名：ゆき | 作成日時：2022年6月25日 14時
