怒ってる？ ページ5
片付けが終わり、部屋で勉強をしていた
コンコンコン
A(亮介さんとかかな？)
私はドアに向かった
A「はい…。あ、一也！どーした？？」
御幸「ん。ちょっと話せる？」
A「大丈夫だけど…、入る？」
御幸「俺一人で入んねー方がいいだろ。ちょっと外歩こーぜ。」
A「うん。」
御幸「冷えるからなんか羽織ってこいよ。」
A「うん。…ねぇ、一也。」
御幸「ん？」
A「怒ってる？」
御幸「なんで？怒ってないよ。ほら、行くぞ。」
差し出された手を握って無言の一也について行った
こうやって一也と2人で手を繋いで歩くのは久しぶりだ
しばらく歩くとグラウンドのについた
一也が階段に座ったから私もその隣に座った
ずっと無言だったけど最初に口を開いたのは一也だった
御幸「うそ、ちょっと怒ってる。でもお前にじゃない。」
A「…じゃあ誰に？」
御幸「器のちっせえ自分に。」
A「え？」
御幸「倉持とか亮さんに連絡先聞かれてた時、嫌だって思っちまった自分に腹が立ったってだけ。」
A「ごめん、一也が嫌なら教えないから。」
私は一也の手を強く握った
御幸「違う、そーじゃなくて。あー…。」
一也は私を抱きしめた
御幸「誰と仲良くなるかなんてAが自分で決めりゃいいんだよ。ただ、俺がちゃんとしてないから知らない間に他の男のとこ行っちまうんじゃないかって。」
私の肩に頭を擦り付けて甘えてくる
私はその頭をポンポンとなでた
A「確かに男の人と連絡取るのは多いけど…ほとんど野球仲間だよ？こうやってギュってしたり触られたりしてドキドキするのは全部一也。一也と別れるとか他の人と付き合うとか1回も考えたことない。」
御幸「うん、わかってんだけど…」
A「どうしたら不安じゃなくなる？」
御幸「俺のこと好きって言って。」
A「……。一也のことが世界で1番大好き。野球が大好きで努力家なところが好き。頼りになるところが好き。意地悪だけど優しいところが好き。料理してるとこが好き。お父さん思いなところが好き。私のこと…」
御幸「ちょっ、ストップ！！もういいから！！」
A「一也が言ってきたじゃん。」
御幸「俺がお前にそーゆーこと言われる耐性がついてなかった。もう死にそう。」
すみません、文字数制限が…
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作者名：ゆき | 作成日時：2022年6月25日 14時
