君 と 出 逢 う 。 ページ10
ひびきside
君と出逢う事。今思えば、あれは偶然や奇跡なんてものではなく、必然だったように思える。
運命だなんて御伽噺のような物はお生憎様信じていないが、Aが僕の運命の相手だと言われてしまったらその存在をみとめざるおえないだろう。
『エアリーチェーンジ!!プラチナエアリー!』
君のだす銀色の翼が、酷く美しくて儚くて。
僕は彼女のライブ見る為だけに生まれてきたのだと言われてしまっても、納得してしまうかもしれない。それほどまでに、彼女は完璧だった。
表情は浮かべるものの、あまりの完成度とプリズムボイスにボーカルドールなのでは無いかと噂され、ユニコンが彼女の元へ行くほどだった。それほどまでに、彼女のライブは完璧だった。
ここまでの話を聞くと、僕が一方的に好意をよせ存在を認知しているというふうに見えるが、それは違う。彼女もまた、僕のライブに魅せられていた。
初めはそんなことに気づかなかった。
プリパラから帰る時間が被った時、それとなく話しかけてみたんだ。返ってきたのは、鈴のように軽くよく通る、でもどこか甘く可愛らしい声だった。
仕事柄、目から人の考えを読むのが得意だった。
彼女が僕に向ける目は黒くドロドロとしているように感じた。そこに隠しきれない僕への好意が見え隠れしていることに、僕は酷く優越感を覚えた。
頬を赤く染めて、僕のライブが好きだと。応援していると話す姿が可愛らしくて。
また会う約束をして僕はその場から立ち去った。
何度か2人でライブしたり、デートしたりしたが、彼女と付き合うまでに、時間はかからなかった。
お互いの態度で両思いだと直ぐに察すことが出来たし、気づけば隣にいないと違和感が芽ばえる程には共に行動をしてた。これは後日談だけど、彼女がパプリカ学園の生徒だと知った時はものすごく驚いた。
初めの頃、僕は彼女に触れるのが少し怖かった。
髪は絹のように細く柔らかくて。
長いまつ毛。淡く儚げな瞳。細く曲線を描くような女性らしい体。肌は陶器のように白い。
触るだけで壊れてしまいそうだった。
でもそんな彼女に触れて居るのは自分だけだと考えると、また優越感に浸れた。
僕は彼女が好きだ。
彼女もまた、僕のことが好きだ。
『ひびき、ぎゅーして!』
「ふふ、こっちおいで」
そう。僕たちが出逢えたのは必然。
この甘くて幸せな日々を、僕はもう一生手放せないだろう。
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何が描きたかったんだろう
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空(プロフ) - バカよりのアホさん» わー!コメントありがとうございます!励みになります!!!天才じゃないです!() (6月8日 20時) (レス) id: e629acfdab (このIDを非表示/違反報告)
バカよりのアホ(プロフ) - もうホンッッット最高ですッッッ!!!!!主様は天才ですか?! (5月27日 1時) (レス) @page14 id: 608735cb2e (このIDを非表示/違反報告)
りん - すいません💦勘違いでした。後の方で彼女て書いていましたね💦すいません (2023年4月24日 13時) (レス) id: 9b7229360f (このIDを非表示/違反報告)
りん - ひびきさんは女の子では?? (2023年4月24日 13時) (レス) @page1 id: 9b7229360f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あませ | 作成日時:2023年3月25日 23時