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隣に座るひびきの上に向き合うようにしてまたがって、肩に顔を埋めてぎゅっと抱きつく。
「っふふ。甘えたさんなんだね?」
と、なんだか少し嬉しそうに笑って抱き締め返してくれるんだ。
久しぶりのひびきの温もり。
なんだか嬉しくて、抱きつく力を強めると、それに応えるようにひびきも強くぎゅっと抱きしめ返してくれる。
『…ふへ、ひびきだ』
「ああ、僕はここにいるよ。」
「ここ最近、構ってやれなくてすまない。…まあその、僕も…なんだか寂しかったよ」
ぴん。体が硬直する。
ひびきが、寂しかったって、素直に言っている。
たったそれだけの発言を脳内で処理するのが難しくて、ぴんと固まってしまう。
『…Aも、寂しかった』
『だから、今日はいっぱい構ってね』
肩に埋めていた顔を上げて、目が合った状態でふわりと笑ってそんなことを言う。
自分で言うのもなんだけど、ひびきは私のこの笑顔に弱かったりする。
かくいう私も、ひびきの笑みには弱いのだけど。
「…ふは。さっき沢山寝ていたようだし…今日は寝かせないよ」
『へ、』
ひびきの瞳が、獲物を狙うようにギラリと光って、余裕そうな笑みを浮かべる。
そう、私はこの顔に弱い。
熱くなった顔を隠すように俯いて、ひびきにぎゅっと抱きつく。
『…大好きだよ。』
「…僕も。」
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空(プロフ) - バカよりのアホさん» わー!コメントありがとうございます!励みになります!!!天才じゃないです!() (6月8日 20時) (レス) id: e629acfdab (このIDを非表示/違反報告)
バカよりのアホ(プロフ) - もうホンッッット最高ですッッッ!!!!!主様は天才ですか?! (5月27日 1時) (レス) @page14 id: 608735cb2e (このIDを非表示/違反報告)
りん - すいません💦勘違いでした。後の方で彼女て書いていましたね💦すいません (2023年4月24日 13時) (レス) id: 9b7229360f (このIDを非表示/違反報告)
りん - ひびきさんは女の子では?? (2023年4月24日 13時) (レス) @page1 id: 9b7229360f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あませ | 作成日時:2023年3月25日 23時