I m i s s y o u 【紫京院ひびき】

愛 し て る よ ゲ ー ム し て み た ！ ページ3

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『ひびきっ！！』

「どうしたんだ？A」

ライブ後。楽屋でファルルと雑談してるひびきに話しかける。

「A！どうしたの？」

『あのねあのね！さっきファンの子とやった遊びがあってね！それをしたいの！』

そう言うと少し興味を持ったのか、

「へぇ。どんな遊びなんだ？」

と食い付いてくる。

「ファルルもやりたい！それ楽しい？」

『とづても楽しかったんです！3人でやろう！！』

ひびきが膝を叩いて座れと視線で訴えてくるので、そこに座る。

もう既に慣れた状況なので私もファルルも驚かない。ひびきは私の方に顎を乗せて体をぎゅっと抱きしめてくる。

慣れた…というより私もされないと落ち着かない。

「で、その遊びの内容は？」

『えっとね、「愛してるよゲーム」っていうの！』

「「愛してるよゲーム？？」」

綺麗にハモる2人。
まあ聞きなれない単語だから仕方ない。

『えっとね、お互いに愛してるよって言い合って、照れたり笑っちゃったりした方の負け！』

簡易的な説明をすると、2人は納得したのか「ほぅ」と声を出す。

『ファンの子とやったらすっごく楽しくて…！3人でやりたいんだけど…だめ？』

「いいよ、やろうか。プリンセスファルルも大丈夫ですか？」

「うん！ファルル負けない！」

嫌がると思ってたが、案外2人とも乗り気なみたいだ。

『じゃあ早速やろう！まずAとファルルね！』

「わかった！」

「A！愛してるよ！」

『…聞こえない！もう1回！』

「えぇっ！…もう1回しか言わないよ？愛してるよ！Aっ！」

うん、可愛い！！

可愛いが、お互いに照れない…

『えへへ、Aも！ファルルのこと愛してるよ！』

「そっかぁ！！」

…照れない。

うむむむむつ…

ファンの子は顔真っ赤にして照れてくれたのに…

「引き分けじゃないか？」

『だよね〜…』

「うーん…じゃあ次ファルルとまほちゃんでやろう！その後Aとまほちゃん！」

「成程。それでは始めましょうか」

ファルルとひびきの対決か〜！！

「プリンセス・ファルル。愛していますよ」

「私も！まほちゃんのこと愛してるよ！」

…ん

「愛しています。」

「愛してるよっ！！」

…うぅ

「愛していますよ」

「もう1回！！」

…あー！！！

『も、もう引き分け！！』

「A、どうしたの？」

「…もしかして、嫉妬か？」

『ち、ちがうもん！してないもん！ただのゲーム…そう！ただのゲームだもん…！！』

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