作戦 ページ4
ゆうとside〜
最近、いのちゃんの警戒心が強くなった気がする
必然的に俺を避けてるよね
いつもは雑誌の写真撮りでペアになる時は距離感おかしいんじゃないかってくらいにくっついて、終わってもそのまま話すのに
今はカメラが下ろされると、スっと離れる貴方がもどかしい
完全に撮影が終われば、小さな声で「ありがと」とだけ言ってすぐ他のメンバーのとこに行くね
どうしたら、その閉ざした心の中に入れるのかな
歳下の特権でも使ってもっと踏み込むべきなのだろうか…
でも、頭のいい貴方の事だから、上手くかわされるか、余計に離れるか…
なんとか心のスキマに…
転機が訪れた
ライブ後のメンバー全員での打ち上げ
ここしかない
いのちゃんをうまく酔わせて、それで俺が送ればいいんだ
きっと酔ったら本音を言ってくれるはずだ
全然、飲まない…
何もかも警戒してる
そんな緊張を解してくれたのは薮くんだった
「伊野尾、ほらほら、こんな時くらい飲めって」
「えっ、いや、大丈夫だよ」
「何遠慮してんだよー。飲め飲めー!」
光くんも混じって煽ってる
俺が好きな3人がわちゃわちゃしてるのは微笑ましくて、ついついカメラを向ける
「ほら、いのちゃん、カメラカメラ!」
光くんが気づいて笑顔を向けてくる
「えぇー、またー?」
つられていのちゃんが笑顔を向ける
2人に誘われて次第に飲むようになり、段々といのちゃんは顔を赤らめ酔いはじめた
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作者名:悠漆 | 作成日時:2018年5月9日 10時