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わなわなと怒りに燃えたかと思うと、走って部屋を飛び出した侑李。
それを追う涼介、大貴、裕翔、圭人の4人。
廊下の奥には別ルートからこの部屋に向かっていたメンバーもいたのだが…
その声も聞こえていないような様子で侑李は一直線に蔵王組組長のもとへ向かう。
光「侑李、どうしたんだ？」
裕翔「なんか、自分で組長を捕まえるって、やけに燃えてて…」
宏太「なんだってそんな…侑李らしくないな」
雄也「一人にしとくと危ないんじゃない？」
雄也の言葉に頷いて、他のメンバーもまた侑李を追った。
その先には、あたふたと逃げ惑う蔵王組組長と、それを見つけて肩で息をしている侑李が。
「おいおまえ！時間かせぎしてろ！」
「そんな組長！」
「いいからやれ！！わしゃ逃げるぞ！！」
侑李「はぁ…はぁ…見つけた！！」
「うっ、おまえは！！」
組長は侑李の姿に狼狽えたが、お構いなしでずんずんと近づいていく侑李。
「や、やめろ来るなっ」
侑李「よくもボクをこんな目に…」
助走をつけた侑李の身体が宙に浮く。
侑李「ボクの命は、一兆より重いんだ！！」
「ぐ、ぐえぇ…！！」
バキッという鈍い音がして、顔めがけて蹴り上げた侑李の飛び蹴りが命中した。
蔵王は３メートルほど後ろに飛んで、伸びてしまっていた。
慧「おぉー、久しぶりに見た侑李の飛び蹴り」
大貴「お見事っ！さっすが侑李！」
貴方「侑李、そうとうストレスが溜まってたみたいね…」
そのあと、警察が来て元蔵王組…現蔵王建設の社員はみんな捕まった。
草平も手錠をかけられて警察に連れていかれるようだ。
パトカーに乗せられる前、侑李を見つけた草平はそこから叫んだ。
「ごめんね、ひどい目にあわせて…！こんな風じゃなくって君と会いたかったよ。元気でね…！」
侑李はそれを見て、軽く手を上げて挨拶していた。
同じ顔の男の子。同じ事件に巻き込まれて少し時間を過ごしただけだが、十分に情が沸いていた。
貴方「あら、珍しいじゃない。侑李がそんなことするなんて」
侑李「…ふんっ。僕にだってそんな気分のときくらいあるんだよ」
貴方「ふふ、素直じゃないのね」
侑李「…ねぇ宏太、ゆすりって、重い罪になるのかな…？」
宏太「ん？…まぁ、彼は初犯で未遂だし、たいしたことないよ」
侑李「……そう」
侑李は口ではそう言ったが、安心した顔をしていた。
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真波(プロフ) - キクヨウさん» ありがとうございます！！もう少しで公開できそうです！頑張ります！ (2021年3月21日 22時) (
レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
キクヨウ(プロフ) - お待ちしております^^ 身体に気を付けて頑張ってください。 (2021年2月27日 22時) (レス) id: 47351a6e4d (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - ゆさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！！次のお話もなかなか刺激的な内容になる予定なので、ぜひ楽しんでいただきたいです〜！ (2021年2月4日 20時) (レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 真波さんはじめまして！！ドラマも漫画も見てない状態なのですが新鮮味があってとても面白くもう一度見直しているくらい拝見させてもらってます(^^)次のお話も楽しみです^ ^ (2021年1月30日 23時) (レス) id: 09f22cd81d (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - キクヨウさん» ありがとうございます！楽しんでいただけて光栄ですー！私も有閑倶楽部大好きです！続きも近々更新しますね！ (2020年12月7日 17時) (レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真波 | 作成日時：2020年11月15日 13時
