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わかったことを伝えるために時宗に電話をかけ、事情を話す。
おそらく侑李は元蔵王組の幹部、組長であった蔵王の家にいるのではないかということを伝え、早急に警察を向かわせてほしいと頼んだ。
宏太「よし、俺達も行くぞ」
裕翔「蔵王組の組長の家に乗り込むってこと？」
宏太「もちろん。一刻を争うからな」
雄也「頭も運動神経もいい侑李が今の今まで動けないっていうと、かなりヤバい状況なんだろうし…」
貴方「そうよね…早く助け出さなきゃ」
行くしかない、と有閑倶楽部のみんなは顔を見合わせて頷きあった。
・
その頃、ようやく駅のコインロッカーに蔵王組の手下がネガを取りに行っていた。
「会長！ネガ持って帰りました！」
「でかしたぞ！」
下っ端のチンピラが蔵王に伝えると、ロッカーから取ってきた写真のネガを草平に確認させる。
「どうなんだ草平、これで全部なんだろうな？」
聞かれた草平は目を逸らす。
「おい！本当のことを言うんだ！！」
「…まだ、あるよ」
「なんだと！？どこだ！！」
「教えるからこの2人は帰してよ。あんた達信用できないから今すぐだ！僕とネガさえ始末すれば証拠はなくなるんだから、それでいじゃないか！」
草平はせめて巻き込まれた侑李と恋人を逃がそうとしていた。
つめよるサングラスの男と蔵王に対して強く出たが、
「正直に答えた方が楽だぞ、草平」
蔵王は極めて冷静に草平に言った。
「お前の大事な男を少しずつ殺してやろうか？まず指を一本ずつ切って、目をつぶして、耳をそいで…。まだまだ死なねぇなあそれじゃあ。知ってるか？日本軍が戦争の時にやってた拷問だよ」
ぞっとするような言葉に、草平は青ざめていく。
「次は足首だ、どんどん体が小さくなるぞ。あんまり痛みがひどいと気絶もできねーんだ」
「っ…」
「試してみるか？どこまで切ったら死ぬか…」
「そっ、それだけだよ！！」
大切な恋人にそんなことをされては堪らない。草平が叫ぶと、蔵王はおかしそうに笑った。
「ははは、いい子だな、楽に殺してやるぜ。このネガは若関を押える大事なお宝だ。都知事になったらせいぜい利用させてもらうか」
「くっ…！」
「わしゃあ寝る。こいつら始末しとけよ」
部屋を出て行った蔵王。
なんとも卑劣なやり方に、侑李は怒りが収まらなかった。
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真波(プロフ) - キクヨウさん» ありがとうございます！！もう少しで公開できそうです！頑張ります！ (2021年3月21日 22時) (
レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
キクヨウ(プロフ) - お待ちしております^^ 身体に気を付けて頑張ってください。 (2021年2月27日 22時) (レス) id: 47351a6e4d (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - ゆさん» すごく嬉しいです！ありがとうございます！！次のお話もなかなか刺激的な内容になる予定なので、ぜひ楽しんでいただきたいです〜！ (2021年2月4日 20時) (レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - 真波さんはじめまして！！ドラマも漫画も見てない状態なのですが新鮮味があってとても面白くもう一度見直しているくらい拝見させてもらってます(^^)次のお話も楽しみです^ ^ (2021年1月30日 23時) (レス) id: 09f22cd81d (このIDを非表示/違反報告)
真波(プロフ) - キクヨウさん» ありがとうございます！楽しんでいただけて光栄ですー！私も有閑倶楽部大好きです！続きも近々更新しますね！ (2020年12月7日 17時) (レス) id: e9f8dcc71e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真波 | 作成日時：2020年11月15日 13時
