▽我ら、有閑倶楽部。3 HSJ▽ (ページ3)

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７-１、モデル、マルガリータ。ページ3

楽しい夏休みも終わり、季節はすっかり秋。

肌寒くなってきましたが、有閑倶楽部はいつでも変わりません。

「「ひまだな～～～」」

大貴「なぁんか面白いことないかなー」

慧「明日、ファッションショーあるけど？」

慧が差し出したチケットにはSHO(ショウ)というブランドの名前が。

SHOとは、神鷹(かみたか)硝(しょう)という、
パリコレにも出展しているほどの人気男性デザイナーの持つブランドだ。

涼介「えっ、俺、SHOの服好きだよ？」

圭人「もしかして神鷹硝とも仲良かったりして…」

慧「まぁね、モデルやらないかって誘われてる」

貴方「慧って結構顔広いわよね…」

ファッションショーの話をしている隣で、くるくるとスマホを操作し、ニュースを読んでいる宏太。

光「なんか面白い記事あった？」

宏太「ん、例の宝石泥棒、また載ってるよ」

裕翔「え、この前Kデパートの宝石フェアがやられたばっかりじゃなかった？」

侑李「そうだ、あの時僕ん家からも何点か出しててさぁ…。
保険かけてたから助かったけど、４カラットのダイヤまで盗まれたんだよ！」

雄也「親父は雲海組が怪しいって目付けてたけど…その理由が“最近羽振りがいい”って、ほんとに警視総監かよ…」

侑李「あーあ、どうせもうダイヤは外国だよ、国内じゃ大きいのは捌きにくいし…」

大貴「ねぇ、今日どっか遊びいこーよ！ていうか、今から行こ！」

大貴が唐突に叫ぶと、誰からともなく「賛成」と声があがる。

すでに空は夕暮れで赤く染まっている。
ここで駄弁っていてもつまらないので、有閑倶楽部一同は、一旦帰宅後にディスコへと繰り出すことにした。

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「すみません、今日は貸切なもので」

モデルや外人がよく来る、小さいが評判の良いディスコへとやって来た一行。
しかし入り口でそう言われてしまった。

別の所にしようかと話していると、慧はディスコの中に知り合いを見つけた。

慧「あれっ…硝センセ？」

涼介「わっ、神鷹硝だ！しかも、横にいるのってモデルのマルガリータじゃん！」

向こうもこちらに気づいたようで、通すように言ってくれた。

慧「お久しぶりです、硝センセ。明日のショーの前祝いですか？」

「ふふ、景気付けよ。それより、友達もはいんなさいな、君が来るとモデルが喜ぶ」

神鷹硝は、笑顔で有閑倶楽部一同を招き入れた。